
「神社仏閣」に関する記事一覧



眠ると寿命が縮まる? 庚申の日に寝てはいけない理由
京都・八坂の金剛寺 庚申堂。門の上に三猿が ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の著書にも登場する藤沢の庚申堂に鎮座する庚申塔。左の碑からは寛文13(1673)年5月の銘が見て取れる 巣鴨庚申塚の境内に鎮座する猿神像 世の中が太平になった江戸時代には、少し豊かになった人たちが余暇を楽しむようになっていった。とはいえ、旅行や宴会といった楽しみにはそれなりの理由づけが必要だったようで、各地で遊山に出かけるための「講」というものが流行りだした。これは、町内などで会費を集めて、年に何度か代表者をどこかの有名なお寺や神社へ送り出すシステムである。江戸で有名だったのは富士山や三峯神社、石尊大権現(現・大山阿夫利神社/大山寺)、成田山など。一方、人々が集まって宴会を開いていたのが「待講」で、庚申待、二十三夜などの月待講が盛んに行われていた。


天狗の鼻は高くなかった! 妖怪なのか神なのか? 謎多き天狗の正体に迫る
高尾山薬王院の天狗像(手前は高鼻天狗、奥は烏天狗) 猿田彦神(日枝神社・山王祭より) ガルダに似ていると話題になった「大雄山最乗寺」の天狗像 「天狗になる」という言葉がある。良い意味で使われることはなく、「いい気になってうぬぼれる」という意味だが、これには2つの前提がある。まず、「鼻が高い」(誇らしい、得意である)の慣用句と、天狗は鼻が高いものであるということだ。これらを知っていなければ、「天狗になるな」といった警告はまったく相手に通じない。同様の意味を持つ英語は「become big-headed」で、こちらは大きくなるのは鼻ではなく、頭らしい。
