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「拉致」に関する記事一覧

北朝鮮帰国事業に関わった男性「北は豊かだと錯覚」
北朝鮮帰国事業に関わった男性「北は豊かだと錯覚」 ほぼ30年前に幕が降りた在日朝鮮人の北朝鮮帰国事業は、日朝関係の原点だ。国連人権調査委員会がこの夏、北朝鮮の帰国事業の人権侵害を調査し、拉致事件と同様の問題があると指摘したが、日本での関心は薄い。小島晴則さん(82)は、当時、共産党で帰国事業に関わっており、新潟港から北に向かった8万8611人を見送ったという。当時の話をジャーナリストの前川惠司氏が聞いた。

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救う会・横田夫妻 成果の見えない拉致被害者調査に不満
救う会・横田夫妻 成果の見えない拉致被害者調査に不満 蓮池薫さんら、北朝鮮による拉致被害者5人が帰国して、この秋で10年がたつ。横田めぐみさん(拉致当時13)はいまだ帰ってこない。横田滋さん(79)と早紀江さん(76)夫妻が、日本政府への批判や北朝鮮への怒りを率直に語った。  これまで横田さん夫妻はたびたび政治による解決を訴える場の先頭に立ってきた。しかしいまは、 「政治家に利用されてきた」(早紀江さん)  との思いがあるという。早紀江さんは、講演会で地方に行った際、地元県議や市議らに次々と記念撮影を求められた。 「選挙の宣伝写真にするのでしょうが、そういう撮影会はものすごく嫌なんです。情けなくて」  でも、「写真を断ったら娘をよろしくと言えない」と自分に言い聞かせ、撮影に応じてきた。もちろん、政治家への批判は控えてきた。しかし、その心境に変化が起きている。  早紀江さんは、「安倍晋三さんが総理になったときは、それはもう期待しました。期待しすぎるくらいに。家族会のみんなが拍手を送って『安倍さんが何とかしてくれる、すごい光が差し込んだ』と」と振り返る。が、安倍氏は約1年で首相を辞任した。 「病気だったから仕方ないけれど、辞任を聞いて、グサッと刃物で刺されて傷つけられた気になった。少し腹が立ちました。期待が大きかった反動かもしれません」(早紀江さん)  今年は、「めぐみさん失踪から35年」でもある。その歳月を、幾度も期待し失望しながら夫妻は過ごしてきた。  早紀江さんは、「国は、もう少し時間がたてば、私たちがみな年をとって身動きできなくなって、拉致など忘れられると考えているのではないかとさえ思ってしまう」と打ち明ける一方で、希望を失うまいともする。 「一つひとつの積み重ねで、めぐみのことも細かいことまでわかった。いなくなったとき持っていたバドミントンラケットとか、連れていかれたばかりのころの写真とか、元気な孫のヘギョン(ウンギョン)ちゃんとか出てきた。動いて動いて、いろいろなことをお願いしたのが重なってそこまで来たのだから、活動が意味のないものとは思っていないです」

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