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「朝日新聞出版の本」に関する記事一覧

上昌広医師「医療で進むグローバル化。リスクをとって新しい領域に」
上昌広医師「医療で進むグローバル化。リスクをとって新しい領域に」 少子高齢化が進む日本で、今後、医療の現場はどう変わっていくのか。アエラムック『AERA Premium 医者・医学部がわかる』では、医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師に、医学部を志望する学生に向けて「これから求められる医師像」を示してもらった。
林寛之医師が選ぶ「医学部を目指すなら読んでおきたい3冊」
林寛之医師が選ぶ「医学部を目指すなら読んでおきたい3冊」 「受験勉強が大変で、本を読む暇なんてない!」という声もあるけど、受験生である今だからこそ、読むべき本がある。アエラムック『AERA Premium 医者・医学部がわかる』では、医学部を志望する学生に向けて「今、読んでおくべき本」を、ER専門医の林寛之医師に教えてもらった。
宋美玄医師が推薦する「医学部を目指すなら読んでおきたい3冊」
宋美玄医師が推薦する「医学部を目指すなら読んでおきたい3冊」 「受験勉強が大変で、本を読む暇なんてない!」という声もあるけど、受験生である今だからこそ、読むべき本がある。アエラムック『AERA Premium 医者・医学部がわかる』では、医学部を志望する学生に向けて「今、読んでおくべき本」を、産婦人科医の宋美玄医師に推薦してもらった。
リアル「ドクターX」の苦悩と現実 「女の心臓外科医はいらない」と言われ…
リアル「ドクターX」の苦悩と現実 「女の心臓外科医はいらない」と言われ… 目の前の命を救う。それを自分の命ある限り、続けるだけ――。人気医療ドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)に登場する主人公の揺るぎのない信念。これを体現する女性外科医が、現実に存在する。アエラムック『AERA Premium 医者・医学部がわかる』では、男性でも厳しい心臓外科の世界で活躍する宮木靖子医師を取材し、リアル「ドクターX」の実像に迫った

この人と一緒に考える

2月号福祉ジャーナリスト・元NHKキャスター 町永俊雄 Machinaga Toshio「当事者発信」という認知症の人の力
2月号福祉ジャーナリスト・元NHKキャスター 町永俊雄 Machinaga Toshio「当事者発信」という認知症の人の力 「認知症にはなりたくない」、本音としてはかなりの人がそう思っているだろう。ワタシだとて、自分の物忘れに不安がよぎることを告白しておく。だからこの本音を封殺するつもりはない。ただ、この「なりたくない」の危うさは認知症への想像力の一切を遮断してしまうことにある。認知症は高齢化リスクだから、長生きすればかなりの確率で「なる」のである。そのときに「なりたくない」の方へ自分の持ち札全部を賭けてしまっておくと、精神的にも身ぐるみ剥がされ、不安と混乱の中に落ち込んでしまうだろう。誰であれ老いは防ぐことは出来ない。しかし備えることは出来る。その意味で本書は、まずもって認知症には「なりたくない」と言う人々に読んでいただきたい。
2月号能楽師 安田登Yasuda Noboru類書のない芸能史
2月号能楽師 安田登Yasuda Noboru類書のない芸能史 釈徹宗氏といえばNHKの「落語でブッダ」でご存じの方も多いだろう。難解な仏教を、笑いの芸能である落語の演目を通して、楽しく説明するというのが「落語でブッダ」であったが、本書はその逆である。お笑いの落語に、今度は仏教の方からアプローチする。  日本の笑いや芸能の根っこには仏教があるということを本書はさまざまな方向から説く。根っこに宗教があるから、笑いは強力なのだ。
預金よりも◯◯! 賢い人のお金の増やし方
預金よりも◯◯! 賢い人のお金の増やし方 昨年暮れの勢いをそのままに、大幅反発で始まった株式市場。ボーナスなどを元手に「今年こそは投資を始めてみよう」という人も多いのではないだろうか。そこで、速読日本一で速読スクールを経営する傍ら自身も投資家として1日5分のトレードで月数百万円以上の利益を挙げる『速読思考』の著者・角田和将氏と、お金持ち研究の第一人者で『お金持ちはなぜ、「教養」を必死に学ぶのか』著者でもある評論家の加谷珪一氏に注意すべき点を語ってもらった。
「コウノドリ」のモデル医師が明かす、産婦人科を選んだ意外な理由
「コウノドリ」のモデル医師が明かす、産婦人科を選んだ意外な理由 産科医でジャズピアニストという異色の主人公・鴻鳥サクラが登場する漫画「コウノドリ」は、難しいお産に直面した人々が対峙(たいじ)する、「命の瀬戸際」の医療を描いている。現在も週刊「モーニング」(講談社)に連載中で、2015年にはテレビドラマ(TBS系列全国ネット)にもなって話題をよんだ。アエラムック『AERA Premium 医者・医学部がわかる』で、主人公サクラのモデルとなった荻田和秀医師に、ノンフィクションであるお産の現場と漫画との間(はざま)の話を聞いた。
「コウノドリ」のリアルさにモデル医師が号泣 その「プロの仕事」とは?
「コウノドリ」のリアルさにモデル医師が号泣 その「プロの仕事」とは? 「出産は病気じゃないから皆、安全だと思い込んでるけど、ボクらは毎日、奇跡のすぐそばにいるから」。人気漫画「コウノドリ」の主人公で産科医である鴻鳥サクラの台詞だ。アエラムック『AERA Premium 医者・医学部がわかる』で、実在するモデル医師に話を聞いた。
46%が年収1600万円以上! 現役医師534人調査でわかった「リアル」
46%が年収1600万円以上! 現役医師534人調査でわかった「リアル」 医師に対する目が厳しさを増す昨今、もはや世間一般が抱くイメージほど、医師は割に合う仕事ではない? アエラムック『AERA Premium 医者・医学部がわかる』では、医師専用コミュニティーサイト「MedPeer」の協力を得て、現役医師534人に一斉アンケートを実施。「1日の平均勤務時間」や「平均年収」など、「リアル」な数字がわかった。

特集special feature

    愛知県の高校が医学部受験に強い理由とは? 医学部“愛”の秘密
    愛知県の高校が医学部受験に強い理由とは? 医学部“愛”の秘密 人口200万人を超える巨大都市、名古屋。「きしめん」や「ひつまぶし」など広く知れ渡る食文化がある一方で、「最も魅力がない街」などと報じられることも、しばしば。だが、名古屋圏には全国屈指の強みもある。そう、尾張名古屋は医学部でも「もつ」のだ。アエラムック『AERA Premium 医者・医学部がわかる』では現地を訪ね、その理由を探った。
    1日5分で月100万円稼ぐために必要なこと
    1日5分で月100万円稼ぐために必要なこと マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツが「あなたが一番欲しい能力は何ですか?」という質問に「本をものすごいスピードで読む力」と答えたのは有名な話です。ゲイツをはじめとした成功者と呼ばれる人たちは、普段触れる「情報の質と量」がいかに自分の人生に大きな変化を与えるかを知り、常々実践しているのです。
    トランポノミクスは日本を救うのか? 不況を打ち破る唯一の方法とは
    トランポノミクスは日本を救うのか? 不況を打ち破る唯一の方法とは 2017年1月20日、ついにドナルド・トランプがアメリカ大統領に就任する。当選前からその過激な発言やキャラクターについての論評は多かったが、気になるのは経済への影響だ。トランプ新政権の経済政策の中身や、今後の世界経済の動向についてはどのような展望がもてるのだろうか。
    1月号龍谷大学農学部教授 伏木亨 Fushiki Tohru本物のだしをあじわうことは教養である
    1月号龍谷大学農学部教授 伏木亨 Fushiki Tohru本物のだしをあじわうことは教養である 京料理の著名な老舗料亭10軒のご主人に、京都大学の学生に向けてお店の一番だしを披露してもらうイベントがある。この文章のタイトルはそのキャッチコピーである。2日間にわたるこの催しは、もう10年ほど続き、銀杏の色づく頃の大学の定番行事ともなっている。  グルメブームとやらで情報ばかりが行きかっており、ネットを賑わせる料理店の評価や口コミブログもなにやら胡散臭い。そんな実態の薄い現代の食の中で、老舗料亭が屋号の誇りをかけて引いた日本文化の真髄とも言えるだしを実際に舌で経験する。これこそが、日本を牽引する将来が期待されている人材の教養というものだ、と感性の磨きを鼓舞する意味もあった。  教養という響きに秘かにコンプレックスを抱いているらしい現代の京大生には、殺し文句といえる効果があった筈である。ネット募集への応募者は、たちまち2日間の定員200人をこえ、会場として借り切った学内のイタリアンレストランは、連日の大盛況となった。実は、私自身も名店のだしを飲み比べるなどという大それた経験はない。最も期待に震えたのは私であったかもしれない。  昆布は京料理御用達の利(り)尻(しり)産の大ひね一等級で揃え、各店が自前の鰹節や鮪節を持ち込み、学生の前で解説しながら引いた。途中のステップで何度か試飲が入る。参加した学生は男子が大半を占めており、各店のブース前に散っている。昆布だしに鰹節が入った途端、それを飲んだ学生たちは「うおおっー」と一斉に地鳴りのような声を響かせた。柚子の皮の小片が入った椀を最後に口にした時にもまた、同様のどよめきが起こる。伝統に磨かれただしは想像を超える味わいなのである。会場の誰もが未体験の味であった。  ざわめきが静まった後、各店のだしの飲み比べに移って、ふたたび驚いた。お店ごとに、味わいが全く違うのである。華やかな香りを前面に出しただし、うま味に力を込めただし、ひたすら淡く静寂を求めるだし。いずれもお店の得意な料理に関係している。ご主人たちとは旧知のおつきあいなので、失礼ながら、性格もよく存じているつもりだ。面白いことに、各店のだしの味わいは、だしを引くご主人たちの性格を反映しているのだ。華やかなだしにはご主人の華やかな性格が見える。静かなご主人は静寂なだしを引く。アグレッシブな味はどなたの技かと納得もできる。  味わいの性格を最終的に決めているのは、ご主人たちの感性なのである。完成されただしの美味しさは、厳しく吟味された食材に、料理人の感性が色どりを添える。だしには奥深い神秘があると気づいた一瞬であった。これを詳しく知りたいとずっと思い続けていた。  日本のだしの味わいは日本の料理の精神にも通じている。日本料理は引き算の料理と称されることが多い。日本料理のコースは長い道のりをただトボトボと歩き続けるような料理であるという海外のシェフの感想もある。大きなインパクトもない日本料理に対する率直な感想として面白い。対極にある海外の料理は、ソースや調味料を足すことで食材の欠点を消し、完成する。この間に料理人の独自の個性が際立ってくる。  一方、日本料理は、だしから余計な味わいを可能な限り削り取り、さらに食材のもつ過剰な癖を削ることによって、食材本来の好ましい個性を活かす料理である。料理人の個性は表には出にくい。しかし、何もしないで食材任せにしているのではない。食材の吟味とそれを引き立てる洗練のだしによってはじめて可能となる熟練の技なのであると知った。  日本料理は、インパクトや個性の強さを目指さないで、「障りのなさ」を大事にする精神が行き届いている。「障りのなさ」とは、欠点が見当たらないという意味であるが、細部にまで目を光らせて障りを処理しながら全体の調和をはかることによってはじめて完成する。そのためには、気の遠くなるような手間のかかった個々の食材の下処理が必要になる。全体としてみると引き算の味わいなどといわれる静謐な味わいに落ち着くのであるが、実は料理人の感性と卓越した技術の集合体なのである。  日本料理の独自の精神とだしの味わいが育まれてきた背景には、アジアモンスーン地域という不安定な気候風土への恐れと諦観の混ざった自然への畏敬の観念、肉食の禁止と精進料理の歴史、油脂にも砂糖にもあまり依存しなかった料理の発展、昆布と鰹節の偶然の出会いによって洗練を深めただしのうま味など多くの要素が関係しているように思う。このような環境で磨かれてきた日本のだしには、数奇とも言える様々な歴史が潜むのである。このことに想像をめぐらせながら本物のだしを味わいたい。本書で伝えたかった私の思いである。
    1月号聖路加国際病院リエゾンセンター長 保坂隆 Hosaka Takashi「心のあり方」が予後に直結する
    1月号聖路加国際病院リエゾンセンター長 保坂隆 Hosaka Takashi「心のあり方」が予後に直結する 二人に一人が、がんになる時代。そう言われて久しくなります。  親族や知り合いの誰かががんになる、そんな経験を誰もがしているでしょう。そして、その「誰か」が自分になる可能性もあります。がんは決して他人事ではないのです。  そんな身近な病気でありながら、「がんになったら人生はおしまい」「苦しみながら死んでいく」といった恐ろしくマイナスなイメージが社会に定着しています。  それは、メディアによる「壮絶ながんとの闘い」や「過酷な闘病生活」といった扇情的なコピーのせいかもしれませんが、現在のがんの治療現場はまったく違います。  すぐれた検査機器の登場で早期発見・早期治療が可能となり、日帰りでがんの手術を受けられるケースも増えています。治療の選択肢も多数ありますし、何より、本人の希望する治療を受けられる時代です。  患者さんがもっとも恐れる「痛み」に関しても、99%コントロールが可能です。  そして、日本人の死亡原因のうち、がんが占める割合は約30%。つまり、がんになっても半数近くはがんで亡くなってはいません。このように「がん=死」というイメージには根拠がないのです。  とはいえ、こうしたポジティブな情報はなかなか広がらず、がんになると、ほぼすべての人が「死」を意識し、精神的に打撃を受けてしまうのです。  私が専門とする精神腫瘍科は、「がんで落ち込んでいる患者さんの心を元気にする」のがミッションです。そして、このミッションにはとても大きな意味があります。  それは、患者さんの心のケアをすることが、がんの予後を左右するという研究結果が出ているからです。  つまり、心の状態とがんは密接な関係があり、心の状態をよくするのは、がんの治療にはとても重要といえます。  そして、精神腫瘍科では、「薬を使わずに心を元気にする」方法をたくさん持っています。  それを紹介したのがこの本です。運動する、瞑想する、ストレスを上手に逃す、ネガティブな考え方を変えていくなどの「心を元気にする方法」を精神論ではなく、科学的な根拠に基づいてわかりやすく解説しています。  また、私のもとを訪れた多くの患者さんのエピソードをまじえて紹介しているので、より一層リアルに感じられるでしょう。  がんの標準治療は、手術、抗がん剤、放射線治療ですから、「治療は医師任せ」という人もまだまだ多いのが現実です。しかし、「心を元気にする治療」は、自分自身でできることがたくさんあります。病院で一方的に治療を受けるのではなく、自分の体を自分でよくすることができる、それは素晴らしいことだと思いませんか。本のタイトルにもなっている、「がんでも、なぜか長生きする人」は、自分の心を元気にするさまざまな習慣を実践しています。  本書では、その方法をしっかり伝えているので、患者さんご本人はもちろん、患者さんを取り巻く方にとっても、参考になるでしょう。  そして、がんの治療でもう一つ大切なのは、「がんは慢性疾患である」と理解することです。  病気は、「完治する病気」「完治しない病気」に大別できますが、風邪や虫垂炎などは前者で、がんは後者に分類されます。しかし、完治しないという点では、高血圧や糖尿病、関節リウマチなども同じです。  良い状態をキープし、コントロールしていくことで気長に一生つき合い続ける病気。そう考えると、がんが慢性疾患であるのがわかるでしょう。  慢性疾患では、それまでの生活を見直し改めることが求められます。がん患者さんが、思い切って仕事のスタイルを変えてみたり、食生活を根本的に変えたり、ストレスをためない生活を心がけるようになると、がんに変化を与えるだけでなく、その他の生活習慣病も防いで健康になっていく例を、私はたくさん見てきました。  命を脅かす病気のリスクは、急性心筋梗塞、脳卒中などさまざまです。それらも含めて予防できるのですから、こんなにうれしいことはありません。  そして、がんは私たちに「生きる意味」「自分の与えられた役割」をあらためて考えさせてくれるチャンスです。  つまり、この本には、がんになった人のためだけではなく、あらゆる人が心身ともに健康で生きるためのエッセンスがぎっしりつまっているのです。  一人でも多くの方に手に取っていただき、より良い生き方のお手伝いになることを、心から願っています。

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