虐待事件からの解体的出直しは現場の声を生かすツートップ体制で始まった 神出病院の再生 トップダウンからツートップ体制に。組織の解体的出直しは運営の根幹を変えることから始まった。看護師らによる精神疾患患者への集団虐待が発覚した2019年の神出病院事件。職員たちは事件後、どのようにして理想の病院を作り直してきたのか。神戸新聞取材班による「黴の生えた病棟で ルポ 神出病院虐待事件」(毎日新聞出版)から一部を抜粋し、再生の道を報告する。 黴の生えた病棟で虐待 8/20
ライシャワー事件が精神疾患者の入院管理政策を加速させた 「患者狩り」を招いた社会の病院依存 知的・精神障碍者の家族にとって病院は特別な存在だ。看護師らによる患者への虐待が発覚した2019年の神出病院事件の背景には、隔離や排除を求める社会の風潮と、根深い差別意識、そして切実なる家族の病院依存がある。神戸新聞取材班による「黴の生えた病棟で ルポ 神出病院虐待事件」(毎日新聞出版)から一部を抜粋し、日本の精神医療の歴史的問題を報告する。 黴の生えた病棟虐待 8/20
黒カビは壁一面、そして天井にまで広がっていた 病棟の劣悪な生活環境が虐待の温床に 壁一面にびっしりと広がる黒カビが、精神医療現場に巣くう問題を象徴していた。看護師や看護助手ら6人が患者への虐待容疑で逮捕された2019年の神出病院事件。入院患者の劣悪な生活環境は、足を踏み入れた第三者委員会によって確認された。事件から1年半後に就任した土居正典院長は、事件の土壌に「悪循環」をみていた。神戸新聞取材班による「黴の生えた病棟で ルポ 神出病院虐待事件」(毎日新聞出版)の一部を抜粋し、閉鎖空間が抱えていた問題を報告する。 黴の生えた病棟で虐待 8/19
「○○君、口、口」その病院で繰り広げられていた虐待シーンは押収スマホに収められていた 押収した看護師のスマホから捜査員が発見したのは、集団で入院患者を虐待する画像の数々だった。男性患者同士でキスをさせる、患者の頭を粘着テープでぐるぐる巻きにする。精神科病院を舞台にした虐待の実態を、神戸新聞取材班による「黴の生えた病棟で ルポ 神出病院虐待事件」(毎日新聞出版)から一部を抜粋する形で報告する。 黴の生えた病棟で虐待精神病院 8/19