書評『おとなのための俊太郎』辻康介、鈴木広志、根本卓也編 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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《話題の新刊 (週刊朝日)》

おとなのための俊太郎 辻康介、鈴木広志、根本卓也編

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西條博子書評#話題の新刊

おとなのための俊太郎

辻康介、鈴木広志、根本卓也編

978-4865591415
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 歌、サックス、チェンバロで中世・ルネッサンス音楽から創作歌謡までを歌いあげる3人のユニットが、谷川俊太郎の詩に遊び心を刺激され、音楽にした。15篇の詩集にヴォーカル入りのCDがつく。
「スーパーマンは駅前の本屋さんで スーパーマンの漫画を五さつ買いました」とチェンバロに弾むような「スーパーマン」。「うんこよ きょうも げんきに でてこい」と優雅ささえ感じさせる調子の「うんこ」。ソフトに始まるが、「大臣がなんどかわろうが うそつきはやっぱりいやだな」とふいに歯切れの良さを利かせる「あくび」。讃美歌風の歌い出しにサックスが寄りそう「春の臨終」。ユーモアたっぷりの自由詩がジャズ、あるいはバロック風の洒落た音楽に乗る。作品ごとに活字の色やフォントが変わり、とぼけたイラストが愉しい本。

週刊朝日 2016年7月29日号


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