- エンタメ
- 記事
おとなのための俊太郎
話題の新刊
2016/07/21 11:27
歌、サックス、チェンバロで中世・ルネッサンス音楽から創作歌謡までを歌いあげる3人のユニットが、谷川俊太郎の詩に遊び心を刺激され、音楽にした。15篇の詩集にヴォーカル入りのCDがつく。
「スーパーマンは駅前の本屋さんで スーパーマンの漫画を五さつ買いました」とチェンバロに弾むような「スーパーマン」。「うんこよ きょうも げんきに でてこい」と優雅ささえ感じさせる調子の「うんこ」。ソフトに始まるが、「大臣がなんどかわろうが うそつきはやっぱりいやだな」とふいに歯切れの良さを利かせる「あくび」。讃美歌風の歌い出しにサックスが寄りそう「春の臨終」。ユーモアたっぷりの自由詩がジャズ、あるいはバロック風の洒落た音楽に乗る。作品ごとに活字の色やフォントが変わり、とぼけたイラストが愉しい本。
※週刊朝日 2016年7月29日号
おとなのための俊太郎
辻康介、鈴木広志、根本卓也編


あわせて読みたい
別の視点で考える
特集をすべて見る
この人と一緒に考える
コラムをすべて見る
カテゴリから探す
-
ニュース
-
教育
-
エンタメ
-
スポーツ
-
ヘルス
-
ビジネス