石破茂元幹事長
石破茂元幹事長

 ユニチャームの製品だという。値段を尋ねると、「1400円くらい。でも、これ洗って使えます」

 今井氏はあちこちの選挙区から来てくれと、オファーされるなど引く手あまたの人気ぶり。

「できるだけ、お声をかけていただいたところは足を運びたいなと思います。頑張ります」と笑顔で答えた。

 目前に迫った東京五輪・パラリンピックの顔、丸川珠代五輪相も都内を飛び回っている。26日には足立区の自民党候補、高島直樹氏の演説会に訪れ、激励した。会場には500人ほどがギッシリと集まり、かなり「密」な状態だった。

 進行役のスタッフは状況が露出するのを気にしてなのか、「写真や動画は個人で保存されるのであれば問題ないですが、インターネットやSNSに掲載をするのは、お控えいただきたい」と注意のアナウンスをしていた。

 丸川大臣はこう熱弁をふるった。

「(前回の選挙で)60人いた仲間が23人になってしまった。落選した数の方がうんと多かったんです。どうかみなさんの力で高島直樹を当選させてください。お願いします」

 丸川大臣は高島氏と肩を抱き合い、腰に手を回して投票をアピールするサービスぶりだった。

 告示日(25日)も安倍前首相はじめ、大物たちがフル稼働した。記者は大田区で応援演説を終えた石破茂元幹事長に「自民党は勝てそうなんですか」と直撃した。

「わからん、わからん。きょうは蒲田と大森をまわってここに来た。今回は八王子だろうが八丈島だろうが、あっちゃこっちゃ行きます」

 いま、テレビに出ずっぱりの河野大臣も練馬区内で行われた出陣式に駆けつけていた。こちらの会場もかなり「密」状態。河野大臣は黒マスクに「厚生労働省の新型コロナワクチンコールセンター」の電話番号を縫いつけて登壇した。

河野氏は黒マスクにはワクチンコールセンターの電話番号(撮影・上田耕司)
河野氏は黒マスクにはワクチンコールセンターの電話番号(撮影・上田耕司)

「こういうコロナ禍での今までとは違った選挙戦です。なかなか今までとは同じ選挙というわけには行きません。ぜひ、みなさん携帯電話を使っていただきたい」

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下村政調会長も直撃したら…