2019年7月、闇営業問題で吉本興業との契約を解消し、その半年後にYouTuberとしてデビューしたお笑い芸人の宮迫博之(51)。登録者数140万人の人気YouTuberへと変貌を遂げた宮迫がAERA dot.の取材に応じたインタビューの後編。テレビ復帰や相方・蛍原徹(53)への思いなどについて語った。(前編から続く)
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――芸人としての自信を得られるようになったのはいつ頃でしょうか?
若手のころは、とにかく人気がなかったんです。天然素材の頃、漫画の「キン肉マン」が流行っていて、僕らとバッファロー吾郎は「不人気超人」と呼ばれてました。笑いはとれるけど人気はない。男性からは好かれるけど女性ファンはいない。それでも満足はしていたんです。ショーレースとかコンクールでは勝たせてもらっていたので。「笑いだけとっとけばええねん」って硬派を気どっていました。それこそドロップキックをやりまくったり、相方に「お前は黙っとけばええねん」とかきついことばっかりやってました。でもやっぱりそれではダメなんですよね。
――なぜダメなんですか?
ある程度はそれでいいと思います。でも、本当の意味で「売れる」ためには「かわいげ」がないとダメ。売れている芸人を見ると、全員どこかにかわいらしさがある。それで「かわいいってなんやろ」と考えて、挨拶の時にする「宮迫です!」をやってみようと。そもそも名前言うてるだけなんですけど、なんとなく隙というか、それをすることで壁を壊せるかなと。
――YouTubeには「今の宮迫のほうが好き」というコメントも多いですね。
天然素材時代の僕を好きでいてくれる人とかコアなファンは、YouTubeでやっていることは緩く感じると思います。でもコメントに「テレビのときの宮迫は嫌いだったけど、いまは好き」というのがけっこう多いので、これからもナチュラルな自分、隙がある自分を見せていくのがいいのかなと思います。やはりテレビの時の自分はキャラを演じていた部分が大きかったので。