ファミリーマート調べ
ファミリーマート調べ

 おつまみとして人気が高いのは「ファミチキや焼き鳥などのカウンターフーズやお母さん食堂の惣菜シリーズ」(ファミマ広報)だという(「カウンターフーズ」は業界用語で、レジの周辺で売っている商品のこと。揚げ物や中華まんなど)。

 スパイシーなファミチキがビールに合うのは言うまでもないが、新発売の「クワトロチーズインファミチキ」は「チキンに4種のチーズが入っているので、ワインなどの洋酒にも合う商品設計」(ファミマ広報)と、12月のパーティー需要を狙ったと言える。もともとおつまみとして、レジ横のケースに入った「チキンメニュー」は強く、5の「鶏つくね串」も、お酒と一緒に購入されることが多いという。また、中華ジャンルも人気だ。1のお母さん食堂シリーズ「四川風麻婆豆腐」のしびれる辛さは、1人分の食べきりサイズで使い勝手がいい。ドライなハイボールに合う。

ローソン調べ
ローソン調べ

 「お酒との買い合わせが高いカテゴリーは、からあげクン(レッド)など、ファストフード」という一方で、「20~30代の女性客となると、オリジナルデザートとお酒を一緒に買われる方が多い」と言うローソン。注目おつまみも、バラエティー豊かだ。

 1の「黒トリュフソースで食べるローストビーフ」は、9月に発売された冷凍食品・ビストロシリーズのひとつで、パッケージに「ワインと楽しむ」と明記されている。万人向けの品ぞろえが主流のコンビニで、お酒との買い合わせを謳ったのは異例だ。また、4「トリュフミックスナッツ」や5「焼するめピリ辛醤油味」など、独自性のある珍味がそろうのも強み。焼するめは、かわいいパッケージの中に、イカの姿そのままに、1枚入っている。

 鉄板おつまみは、低糖質の代表格・サラダチキン。「『炭火焼サラダチキン 柚子こしょう味』は、数あるフレーバーの中でももっともおつまみ需要が高いです」(ローソン広報)。

 一言でおつまみといっても、コンビニ各社でカラーが違うのがおわかりいただけただろうか。この違いを知っておくと、“酒の肴選び”が楽しくなるのでは。我慢の多い日々の家飲み時間が、少しでも楽しくなりますように。(吉岡秀子)