木村伊兵衛が写し出す「正月の浅草」

連載32 木村伊兵衛の「傑作が生まれる瞬間」

アサヒカメラ

2020/01/26 07:00

 年末が近づくと木村は浅草に足繁く通っていた。1967(昭和42)年は、前年末から正月にかけ4回も出かけている。羽子板市、歳の市、初詣など、1月2日、4日は3本も使い下町の正月風景を撮影している。コンタクトを読むと日本髪を結った晴着姿の女性を狙っていることがわかる。それも今まで発表したものと違う切り口を模索している。浅草寺に初詣に来た人波の中から、日本髪の女性に傘をさす彼氏、その前を慌ただしく歩く男性、右端には晴着姿の若い女性が二人で歩く、いかにも浅草の正月である。

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