2006年に「新快速」が敦賀まで乗り入れを開始し、「新快速」の運転距離はさらに長くなった (C)朝日新聞社
2006年に「新快速」が敦賀まで乗り入れを開始し、「新快速」の運転距離はさらに長くなった (C)朝日新聞社
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「青春18きっぷ」でチャレンジしてみたい「長距離鈍行」の旅。普通列車に限らず、在来線における長距離列車はダイヤ改正ごとにその数を減らしている感があるが、そんななかから「運行距離」と「運行時間」に分けて、長距離普通列車をランキング形式で紹介する。今回は「運行距離」にスポットライトを当て、その実態と魅力を探ってみた。

【写真】長野・静岡県境で秘境路線の旅 青春18きっぷで乗る長距離ランキング(運行時間編)

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■かつてはたくさん走っていた長距離鈍行

「青春18きっぷ」が「青春18のびのびきっぷ」として発売したのは1982年3月。その当時にさかのぼると、山陰本線の824列車の門司~福知山間595.1kmを筆頭に「長距離鈍行」の名にふさわしい普通列車が各地で命脈を保っていた。824列車は門司を5時23分に発車、終点の福知山到着は23時50分。走行時間18時間27分にも及ぶスケールの大きな列車であった。この列車は1984年3月ダイヤ改正まで存命していたので、「18きっぷ」の旅で乗り通した人もいるに違いない。  

 そんなノスタルジーにひたりつつ、2019年3月ダイヤ改正以降の状況をチェックしてみると、次の列車が上位3位となった。なお、ダントツ1位は東京~大垣間の快速「ムーンライトながら」だが、臨時列車のためここでは参考記録とする。

【参考記録】東京~大垣/410.0km(「ムーンライトながら」運転日限定)

■第1位は関西名物の快速列車

【第1位】敦賀発17:49→播州赤穂着21:55/275.5km(3527M/土休日は3227M)/北陸・東海道・山陽・赤穂線  

 今となってはさすがにかつての500kmクラスを望むべくはないものの、250km超えが上位を占めた。このほか200km台は各地に現存しており、まだまだ長距離列車の一端に触れることはできそうだ。  

 第1位の敦賀発播州赤穂行きは、混雑する京阪神区間を座ったままスルーできるという強みがある。「18きっぷ」旅では、米原~姫路間を高速で特別料金不要で乗車できる「新快速」は強い味方である。「新快速」のため純粋な「鈍行」にこだわりたい場合には参考記録となってしまうが、背もたれを進行方向に向けられる転換式クロスシートは魅力である。

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第2位は首都圏を縦断するあの路線