突如降り出したスコールを避けて駆け込んだダイビングショップで、ボブ・マーリーみたいな兄貴たちがいきなりギターとタイコを持ち出してセッションを始め、タイコレッスンを開催してくれるなど、出会うすべての人々がフレンドリーで、とてもハッピーな滞在となった。豪華な施設はなくともそこはモルディブ、素晴らしく透明度の高い海が広がっている。マーフシもフルマーレ島同様、様々なエクスカーションもある。

 ここで裏技(?)を2つ伝授しよう。「高級リゾートにも行ってみたい!」という方は、「5つ星リゾートへ出かける」というエクスカーションに参加してみよう。日中、リゾートのビーチで泳いだり、ランチを楽しめたりするというもの。日替わりで違うリゾートを訪問するというのも乙だ。

ありえないほどに透き通ったターコイズブルーの海(撮影/平原千波)
ありえないほどに透き通ったターコイズブルーの海(撮影/平原千波)

 もうひとつの裏技。イスラム国家であるモルディブはアルコールが禁止されていて、ローカル島でお酒を飲むことはできない。だが、飲める場所が実は、ある。空港から徒歩で10分の場所にある「フルレ・アイランド・ホテル」の「プール・サイド」というバーではお酒を提供。マーフシ島では、島から少し離れた沖に停泊している船のバーでお酒がいただけるので、飲ん兵衛もご安心あれ。

 高級リゾート滞在では決して味わえない、ガイドブックには載っていない素朴なモルディブをぜひ見てほしい。(文/平原千波)