発達障害なのに「愛情不足」の烙印… 子育てに悩んだある主婦が伝えたいこと

加藤照美さん(撮影/金城珠代)
【画像】親子で凸凹に向き合う加藤さん一家
<こんな朝食を作ってみました>
<想像の斜め上をいく子どもの言動に笑ってしまった>
<診断を聞いて泣いた>
<子どもが暴れて家の窓ガラスを割ってしまった>
加藤さんが運営するグループでは、日々の投稿が10件ほど、多い日ではコメントを含めて100件以上のやり取りがされている。書き込まれる内容は子どもの食事や学校選び、友達とのトラブルなど多岐にわたる。春になると卒業や入学の報告も飛び交うという。
「互いに支え合うということをみなさんがやってくださっていて、安全な場所なら吐露したいこと、聞きたいことがたくさんあるんだろうなと思います」

加藤さん一家
そう話す加藤さん自身も子どもたちの個性と向き合い、それに合わせた付き合い方を試行錯誤してきた。子どもが中学生になってから理解できるようになった言動もある。いまでは凸凹のある子との接し方を学ぶペアレント・トレーニングの講座も開く加藤さんも、支えてくれる人も無く、情報さえ遮断し「子育ては苦行だ」と思っていた時期があったという。
最初に"違和感"を持ったのは、上の子を出産してから2、3日目だった。産院の部屋で休んでいても「赤ちゃんが泣いているので授乳に来てください」と呼ばれる回数が明らかに他の子より多かった。自宅に戻っても授乳間隔が1時間も空かず、グズグズと泣き続ける状態が1歳ごろまで続いた。地域の子どもたちが集まる支援センターや育児サークルに行っても、息子だけ円陣の中心にいたり、癇癪を起こして泣き止まなくなったり……。居づらさと行き帰りの大変さから足が遠のいた。

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