「M-1グランプリ2021」(以下:M-1)の優勝をきっかけに、一気に売れっ子芸人の仲間入りを果たしたお笑いコンビ・錦鯉。とくに昨年は、テレビ出演本数が驚異の400本を超え、CM契約数も10社を超えるなど、誰もが認める飛躍の1年となった。そんな錦鯉が、今年6月からM-1優勝後初となる単独ライブを全国ツアーとして開催する。念願だった単独ライブにのぞむ現在の思い、人生が突如激変した2022年に2人が感じた「とまどい」など、錦鯉がAERA dot.のインタビューで語った。
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――6月からM-1優勝後初の単独ライブツアーが始まります。現在の心境はいかがでしょうか。
長谷川雅紀(以下:長谷川):僕は今年で芸歴29年目になるんですが、ツアーというもの自体が人生で初めてですから、すごくわくわくしています。SNSでも「チケットがとれなかった」「生で見てみたい」などの声を目にする機会も増えていて、ほんとうにありがたいです。全国に、錦鯉だけを見に来てくれる人たちがこんなにたくさんいるなんて、少し前までは考えられなかったことですから。とにかく楽しくやりたいです。単独なので、骨の1本くらい別に折れてもいいと思っています(笑)。そのほうが思い出にも残るし。
渡辺隆(以下:渡辺):今回の単独ライブは、のびのびやれそうな気がしています。実は、僕らは単独ライブをこれまで1回しかやったことがないんです。1回目は2021年の10月だったんですけど、ちょうどあのときはM-1が控えていたこともあって、ネタに全然遊びがなかった。緊張もしていましたし、表情も硬かった。でも、今回はM-1の呪縛から解かれた状態でやれるので、純粋に楽しめるんじゃないかと。雅紀さんが動きすぎて入院してしまうくらいに(笑)。何も考えず、自由に、ただバカなことをやりたいです。
――M-1優勝から現在まで多忙が続いていると思いますが、ライブに向けてのネタづくりは順調でしょうか。
渡辺:実は、単独ライブのネタは今のところまだ固まっていません。「オール新ネタ」とうたっているんですが、日程も迫っていて、正直、やばいです(笑)。さすがに5月中旬ごろには、だいぶ固まってきているとは思いますが。(※インタビューは4月末に実施)