戴冠式という式典に参列ということから、準備といえばドレスコードに沿った服となる。

「戴冠式とその前夜のレセプションに出席される予定ですから、それぞれのドレスコードに応じてお召しものをお決めになっているでしょう。男性皇族の服装は単純といいますか、ホワイトタイかブラックタイか、勲章着用かどうかなどが決められていれば、それほど悩むことはないでしょう。一方、女性皇族の場合はドレスコードが決まっていても、帽子、靴、装飾品などをどうするか、相当お考えになるでしょうね。紀子妃殿下が今回ドレスを新調されたかどうかは知りませんが、新調された可能性は高いですね。世界各国から注目される華やかな式典ですから、日本国としても新調していただくべきだと思います」(山下氏)

 ドレスコードに関しては、米国の週刊誌『People』に「エリザベス女王の戴冠式とは全く異なるものになるでしょう」と、チャールズ国王に仕えたことのあるグラント・ハロルド氏が述べたと報じられている。女性はリラックスしたドレスコードになると予想されているが、紀子さまの服装も気になるところだ。

 一部報道で「戴冠式への渡英費用は推定2.3億円」という数字だけが独り歩きしたが、山下氏は率直な感想として「2億3000万円よりもっとかかるのでは?」だそう。

「今回、秋篠宮同妃両殿下は政府専用機で渡英されますが、2.3億円の数字は政府専用機で首相が外遊したときの費用という週刊誌の記事だったと思います。宮内庁が支出した費用は決算書などを見ればわかるでしょうが、ほかにも皇宮警察本部、在英大使館を含む外務省、防衛省などからの支出もありますので、全体の額を把握するのは難しいですね」(山下氏)

 スペインからはフェリペ6世国王夫妻、スウェーデンからはカール16世グスタフ国王が長女のビクトリア王太子と、オランダからはウィレム・アレキサンダー国王夫妻が参列するだけでなく、長女のカタリナ・アマリア王太子とベアトリクス元女王がレセプションに出席される予定だ。そんな各国の国王も参列する華やかな式典なだけに、参列者の準備はさぞかし大変そうだ。

(AERA dot. 編集部・太田裕子)