エンゼルス・大谷翔平
エンゼルス・大谷翔平

 並み居る強打者がプレーするメジャーリーグで最も飛んだホームランはどの一発で、どのくらいの飛距離が出たのだろうか……。

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 近年ではスタットキャストと呼ばれる様々な数値を測定できる設備も導入され、実際にどのホームランが最も飛距離が出たのか計測できるようになった。

 2015年にスタットキャストが導入されて以降、公式戦で最も飛んだアーチのトップ3を振り返ると、2位タイが2本。その内の1本はメジャーでも屈指の“飛ばし屋”として知られるジャンカルロ・スタントン(当時マーリンズ)が2016年に放った一発。もう1本は日本の広島でプレーしたケビン・クロンの兄であるC.J.クロン(ロッキーズ)が昨シーズンに記録したホームランだ。

 ともに打った場所は高地にあり「ボールが飛ぶ」ことで知られるロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドで、飛距離は504フィート(153.6メートル)だった。

 そして、彼らを上回り、トップの飛距離をマークしているのが、ノマー・マザラ(当時レンジャーズ)のホームランだ。2019年6月のホワイトソックス戦で放ったアーチの飛距離はスタントンとクロンを1フィート上回る505フィート(約153.9メートル)。打球はこの年までレンジャーズの本拠地として使用されたグローブライフ・パーク・イン・アーリントンの上段席まで届く一発となった。当時の同僚だったエルビス・アンドラスは「爆弾のようだった」とその打球音に度肝を抜かれていた様子で「600フィート(約182.9メートル)飛んだかと思った」とコメントするほどの特大弾だった。

 なお2021年シーズンにメジャー全体3位となる46本塁打を放つなど、リーグを代表する長距離砲となった大谷翔平(エンゼルス)が公式戦で放った最も大きなアーチは470フィート(約143.3メートル)。その飛距離は同年のメジャー全体で10位の記録となっており、パワーというカテゴリーでも外国人選手に負けないところを見せている。

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スタットキャスト導入以前の最長飛距離は?