侍ジャパン・栗山英樹監督
侍ジャパン・栗山英樹監督

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で戦う侍ジャパンが日本中のファンを興奮の渦に巻き込んでいる。

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 大谷翔平(エンゼルス)、ダルビッシュ有(パドレス)、吉田正尚(レッドソックス)、日系人のラーズ・ヌートバー(カージナルス)のメジャー組に加え、昨シーズンNPB史上最年少の三冠王となった村上宗隆ヤクルト)、2年連続投手4冠の山本由伸(オリックス)、“令和の怪物”佐々木朗希(ロッテ)などが集結し“史上最強”の呼び声の高いチームは前評判通りの強さを発揮し、3月21日(日本時間)に行われる準決勝に駒を進めた。

 侍ジャパンとしては初めてとなる日系人選手のヌートバーをチームに招集し、ここまで投打ともにほぼ隙のない野球を展開している栗山英樹監督の手腕への評価も日に日に高まっているが、既に“次期監督”への注目も集まっている。

 これまでWBCでは第1回が王貞治氏、第2回が原辰徳氏(現巨人監督)、第3回が山本浩二氏、第4回が小久保裕紀氏(現ソフトバンク2軍監督)が侍ジャパンを指揮。また、五輪でも北京では星野仙一氏、東京では稲葉篤紀氏(現日本ハムGM)が監督を務め、大会ごとにチームを指揮する人物は変わってきた。

 第1回のWBCでは“世界のホームラン王”の王氏が務めるなど錚々たる顔ぶれが並ぶが、次の監督像はどういったものになるだろうか……。

「大会が始まった当初は結果と話題性の両方が求められ、監督には実績やネームバリューがある人物が選ばれた。米国でも有名な王氏、その後は日本球界で知名度の高い人物が選ばれている。その後、五輪などを含めて侍ジャパンは国際試合で結果を出してきた。WBCでも結果を最重要視すべきとの声も大きくなっており、ネームバリューだけではない人材が必要とされる」(在京テレビ局関係者)

「WBCではかつてのイチロー(元マリナーズほか)、今回の大谷、ダルビッシュなど多くの大物選手が呼ばれる。そういった選手たちが尊敬して言うことを聞く絶対的カリスマ性があるタイプ。もしくは監督自身は目立たずも陰で選手を前面に押し出すタイプ。そのどちらかでないと侍ジャパン監督は務まらないのではないか」(NPB関係者)

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実際に“候補”として名前が挙がるのは…