澄んだ空気の中で車を走らせるのも、旅ならではの特別な時間。いつもはおっくうな早起きも、旅先なら楽しめる。石垣ブルーの海で、体を目覚めさせたい。

昼はマイベスト八重山そばを決める

 石垣島のお昼ごはんは選択肢が多彩。島の中心部である石垣タウン以外にも、各エリアに人気店が点在しているので、観光スポットめぐりのプランに組み込んでおきたい。

 数ある石垣島グルメの中でも外せないのが、「八重山そば」だ。ストレートの丸麺が主流で、弾力のあるもちっとした食感と、つるっとした喉ごしが特徴。豚骨やカツオ節からダシを取ったクリアなスープは、コクがありながらもあっさりした味わいで、細切りの豚肉とかまぼこをのせるのがスタンダードだ。

来夏世の八重山そば/民家を利用した店舗は住宅街の中にある。八重山そばには「大」「中」「小」があり、じゅーしーも売り切れるほど人気
来夏世の八重山そば/民家を利用した店舗は住宅街の中にある。八重山そばには「大」「中」「小」があり、じゅーしーも売り切れるほど人気

 若宮さんの「マイベスト」は、石垣タウンの住宅街にある「来夏世」。「これぞ八重山そば!な王道のおいしさ」で、シンプルながら一度食べたら忘れられない味だという。八重山そばとじゅーしー(豚肉やひじきなどを入れた沖縄風炊き込みご飯)か赤米、漬物がついた「八重山そばセット」が750円と、お財布にも優しい!

 ほかにも、7時間かけて仕込むスープが絶品だという「島そば1番地」のコッキそば(1320円)、石垣産の車エビを使った「嘉とそば」の海老そば(1250円)、八重山そば選手権でナンバーワンに輝いたという「平良商店」の八重山そば(600円)、自家製のみそを使った「キミ食堂」のみそそば(700円)など、若宮さんの八重山そばランキングはバラエティーに富む。

 何度でも通って、自分だけの「マイベスト」を見つけたい。

夜はヤエヤマヒメボタルに会いに行く

 そして、石垣島の夜の楽しみといえば、都会では見られない満天の星!北緯24度に位置する八重山諸島は、88の星座のうち84の星座を観測できるという星空観測に適した島だ。世界トップレベルの美しさとして国際ダークスカイ協会(IDA)によって星空保護区に認定されている。

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石垣島でしか見られない夜絶景