「胸板の厚さと腕の太さは日本人離れしている。打撃練習での飛距離もチームトップ級で、メジャー41本塁打の新外国人・アキーノと比較してもヒケを取らない。広いバンテリンドームでも柵越えを連発しそうな右の大砲には期待しかない」(中日関係者)
DeNAでプレーしていた2017年のデビュー戦(対中日)では、公式戦初安打、初本塁打、初打点、初得点となる3ランをバックスクリーンに叩き込むなど“持ってる”男でもある。茨城・明秀学園日立高時代は速球が持ち味の投手だったこともあり、強肩が武器の外野守備も売りだ。
「体型からは想像できないほど足も速いので、強肩と合わせて守備に関しては心配はない。外野のポジション争いは厳しいが、打ちまくることでレギュラー奪取のチャンス出てくる。当然、チームの得点力も上がり勝利に近づくはず」(中日関係者)
投手ではヤクルト・成田翔(前ロッテ)はリーグ3連覇のキーマンになる可能性を秘めている。二軍キャンプからのスタートとなったが、早めの一軍合流も期待できるという。
「リーグも変わり焦らせないためにも二軍からの始動となったが、ブルペンでは良い球を投げている。左の横手気味のフォームから投げる威力ある真っ直ぐと鋭いスライダーは左打者には驚異。投球術を身につければ飛躍できるかもしれない」(ヤクルト担当記者)
成田は秋田商から2015年のドラフト3位でロッテに入団。ロッテ時代は一軍では通算7年間で15試合に登板して、0勝2敗、防御率5.64と結果は残せなかった。しかし二軍ではここ2年間、安定した投球を見せており、選手の“再生”に長けている新天地で一皮剥けることが期待される。
「ヤクルトには同郷の石川雅規がいる。子供の頃から憧れた先輩は面倒見の良いことでも知られている。またブルペンには同じ左腕の田口麗斗もいる。投手として必要なものを2人から吸収して成長して欲しい」(ヤクルト関係者)
身長は170cmと身体の小ささも石川と共通している。成田が使える投手になれば、ヤクルト救援陣は今まで以上に強力になる。田口とともに2枚の鉄壁サウスポーがブルペンに揃えば、チームの3連覇も近づくはずだ。