現役ドラフトで中日に移籍した細川成也※画像はDeNA時代
現役ドラフトで中日に移籍した細川成也※画像はDeNA時代

 オープン戦も始まり、ドラフト上位で入団した新人など新戦力のパフォーマンスが連日話題となっている。

【写真】「松井秀喜級の素材」と称賛の声があがる巨人の選手がこちら

 その中でも気になるのが、昨年12月9日に初開催された現役ドラフトでの移籍組だ。ルーキーや新助っ人とは異なりNPBでの経験は豊富で“即戦力”として期待されている選手も多い。

 最も注目が集まるのは、巨人に移籍したオコエ瑠偉(前楽天)だろう。高校時代から潜在能力の高さは認められていたものの、楽天ではブレイクすることなく移籍となった。グラウンド外では毎年のように多くの“話題”を提供している男の覚醒はあるのだろうか。

「今オフも反社会的と見られる人物との食事会に参加したことが問題視された。しかしキャンプからは、目の色が変わったように必死にプレーしている。メンタルに問題があると言われていたので、集中して野球に専念すれば結果を残しそうでもある」(巨人担当記者)

 実戦が始まってからは連日のようにヒットを放ち、守備と走塁でもキレのある動きを見せている。2月25日に行われた広島とのオープン戦では本盗を記録するなど、一躍リードオフマン候補に名乗り出た。

「キャンプ、オープン戦と必死にプレーする光景はいつものこと。気分の波が大きい選手なので、今の状態をキープできるかが問題。目立ちたがりな性格なので、巨人という注目される球団に入ったことがプラスに働けば期待できる」(元楽天担当記者)

 2015年のドラフト1位でプロ入りして「トリプルスリーを狙う」と公言したこともあったが、ここまでは期待とは程遠いキャリアとなっている。しかし年齢は25歳とまだ若く、巨人移籍によって大きく飛躍する可能性もある。身体能力を生かした脚力と守備力は素晴らしいだけに、打撃で結果を残せれば巨人に待望の一番打者が誕生するかもしれない。

 中日・細川成也(前DeNA)の評価も日増しに高まっている。「私が迷うくらい、どんどん自信をつけてもらいたい」とキャンプ中に語っていた立浪和義監督もレギュラーとして抜擢したくなるような勢いだ。2月26日の広島戦では、早速オープン戦1号ソロを放っている。

次のページ
細川の他にも“期待”できる選手