■6位:楽天(前年のランキング6位)

一軍主力投手:
一軍主力野手:
一軍戦力投手:西垣雅矢
一軍戦力野手:武藤敦貴
二軍主力投手:松井友飛、(王彦程)
二軍主力野手:黒川史陽、入江大樹

 昨年に続いて一覧に名前が挙がった選手は12球団で最少となる6人で、2年連続で最下位という評価になった。投手で名前の挙がった西垣と松井は来年には25歳となり、その下の世代は二軍でもほとんど目立った成績を残すことができていない。昨年のドラフトでは支配下指名の6人中5人が投手だったが、高校生は0であり、目先の補強に終始したという印象は否めない。

 一方の野手も武藤、黒川と高校卒の好素材がいるのは救いだが、昨年投手中心のドラフトを行ったこともあって、支配下の若手野手の数自体が非常に少ない状態は続いている。近年実績のある選手を集めてチームの成績は少し上向いたものの、もう少し若手に目を向けなければ再び低迷する危険性は高いと言わざるを得ないだろう。

(文・西尾典文)

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●プロフィール
西尾典文 1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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