その後、「誰がやってもいい仕事こそ本気でやりなさい。そうすれば次からは『真麻にお願いしたい』となるはずだから」という父の助言でを自分を取り戻し、さまざまな仕事をこなしていくなかで周囲の評価も変わってきたという。

「なんといってもあの明るく親しみやすいキャラクターが真麻さんを人気者に押し上げたと思います。マイクを握れば全力で歌い始める歌ウマキャラ、2人前でもぺろりと食べてしまう大食いキャラなど、2世なのに飾らない人柄が受け入れられたのでしょう。フリーになって以降は情報番組のコメンテーターとして活躍していますが、ママ目線での歯に衣着せぬ発言や、意外と庶民派な部分も共感を得たのだと思います。真麻さんは、一見ガツガツしているように見られがちですが、実はマイペースな部分が魅力的ですね」(同)

■番組で空気を読む力も抜群

 一方、民放バラエティー制作スタッフはこう評価する。

「父と共演する際は、英樹さんをうまくコントロールしているのはさすがです。もともと、英樹さんは昭和の大御所俳優なうえに、性格は至って真面目。そんな父がバラエティーで浮かないようにいじったり、ツッコんだり、共演者との間に入り、うまく操縦しているのです。彼女の空気を読む力も今の活躍の背景として無視できないでしょう。また、結婚前はバラエティー番組で芸人のような扱いを受けていましたが、結婚と出産を経て業界内での評価も大きく変化した印象です。コメントにも説得力が出てきました。MCやアシスタントMCでのさばき方も絶妙で、すごく安定感があるので、復帰後も仕事は絶えないと思います」

 芸能人一家として育ち、金銭感覚もさぞ一般人とはかけ離れているだろうと思いきや、実はそうでもないようだ。子どもの頃は父がずっと時代劇の撮影で京都におり、母親から「パパががんばって働いたお金でごはんが食べられるんだから、お礼をいいましょう」と、食事や何か物を買ってもらう際に常日頃から言われて育ったという。さらに「常に両親への感謝と尊敬の気持ちがありました。その延長で、今も家庭が円満なんだと思います」(「テレ東+」2017年6月23日配信)と語っており、真麻の“まっとうな感覚”は親の教育が大きかったようだ。

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父娘で「サンドウィッチマンの事務所」に移籍