阪神は強力な投手陣を擁している。チーム防御率2.56はリーグ断トツのトップだ。そう考えるとストロングポイントを生かして守備強化に重点を置くのが自然に思えるが、チーム作りは逆行しているように感じてしまう。

 シーズン途中で加入したロドリゲスは勝負強い打撃でチームに貢献しているが、一塁の守備に不安が残る。糸原も三塁を守っているが、本職の二塁の守備を突き詰めた方が良いように感じる。阪神には佐藤、大山悠輔という2人の看板打者がいる。かつてのスーパースターたちは守備位置が固定されていた。佐藤は三塁、大山は一塁で固定した方が攻守のパフォーマンスで良い影響を与えるのではないだろうか。(梅宮昌宗)