松山英樹(ロイター/アフロ)
松山英樹(ロイター/アフロ)

 ゴルフ界を騒然とさせている「LIVゴルフ」が3戦目を終えた。

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 現地時間7月31日までニュージャージー州のトランプナショナルGCベドミンスターで行われていた「LIVゴルフシリーズ」の第3戦は、この大会から同リーグに加入したヘンリック・ステンソン(スウェーデン)が通算11アンダーで個人優勝。リー・ウェストウッド(英)、イアン・ポルター(英)、サム・ホースフィールド(英)と組んだ団体戦でも2位となり、合計437万5000ドル(約5億8000万円)を獲得した。

 開幕前、そして大会中に、PGAツアーなどで活躍するビッグネームの引き抜きを次々と発表して話題をさらう手法は、この第3戦まで続き、なんの因果か今大会では、ライダーカップの欧州チーム主将を辞めてまで新加入したステンソンが勝利。リーグを率いるグレッグ・ノーマン(豪)も笑いが止まらないだろう。

 スターたちが、PGAツアーからそんな「LIVゴルフ」に“移籍”するにはいくつか理由があるが、やはり一番は破格な賞金にある。上記でもお伝えした通り、48人が出場する個人戦の優勝賞金は400万ドル(約5億3000万円)で、最下位になっても12万ドル(約1600万円)を超えるお金が手に入る。

 ちなみに今大会の谷原秀人は48選手中47位だったが、獲得賞金は12万2000ドル。他ツアーのように予選落ちして賞金がもらえないということもないし、この金額を現在の国内ツアーで稼ごうとすれば優勝するしかない。お金を稼ぐことがプロならば、この「LIVゴルフ」を戦いの場にすることは自然なことかも知れない。

 しかも、「LIVゴルフ」参戦にあたっては、主力プロに巨額の“移籍金”が支払われているとされている。先日にはタイガー・ウッズ(米)が7億ドル~8億ドル(約930億円~1,063億円)のオファーを拒否していたことをノーマンが認め話題となった。そこで今回は、誰がどのくらいの“移籍金”を手にしているのかをチェックしていきたい。

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ウッズは拒否したものの…