THE MATCH 2022のメインで武尊と戦う那須川天心
THE MATCH 2022のメインで武尊と戦う那須川天心

 これまで格闘技ファンが望みながら実現することがなかった武尊vs那須川天心の試合がついに6月19日に東京ドームで開催される。キックボクシング界のスター同士のドリームマッチが行われる大会は「THE MATCH 2022」と銘打たれ、最前列のチケットは300万円という途轍もない値が付けられた。

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 同大会の実行委員である榊原信行氏が「日本の格闘技史上、エンターテインメント史上最高」と語ったように、最も高いチケットは一般の方ではほぼ手の届かない額となった。だが、世界を見渡せば、注目のスポーツイベントで“超高額”のチケットは当たり前のように売り出されている。

 特に米国4大スポーツのプレーオフ決勝などのチケットは高値で販売されている。今年の4大スポーツを例にとっても、NFL(アメリカンフットボール)のスーパーボウルのチケットは、平均価格でも8869ドル(約118万円)とまさにプレミアチケットに。他にもNHL(アイスホッケー)のスタンレーカップ・ファイナルの平均価格は3500ドル(約47万円)、NBA(バスケットボール)のファイナルが2507ドル(約33万円)。昨年11月に開催されたMLB(野球)のワールドシリーズは3競技と比べると少し下がるものの、それでも平均で1120ドル(約15万円)と一般の人からすると観戦するのを諦めてしてしまうような額である。

 4大スポーツ以外でも、昨年は日本の松山英樹が優勝したことでも話題となったマスターズゴルフが3000ドル(約40万円)、「THE MATCH 2022」と同じ格闘技ではタイソン・フューリーvsディリアン・ホワイトのWBC世界ヘビー級王座団体内統一戦が2008ドル(約27万円)と、注目の試合となれば当たり前のように高値がついているのが分かる。今年のサッカーUEFAチャンピオンズリーグ決勝の平均価格が731ドル(約10万円)、同じくサッカーのカタール・ワールドカップ決勝が476ドル(約6万4000円)ということを考えると、米国のスポーツチケットはまさに別格と言えるだろう。(上記、平均価格はFOX Sports調べ)

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1億円超えのチケットは何の競技?