――日本の人々に「こんなふうに読んでほしい」「こんな時に手に取ってほしい」というメッセージがあればお願いします。

 私は偉大な人でもなんでもなく、みなさんと同じ世界を生きる普通の女の子です。この本には何かすごいことが書いてあるというわけではありません。でも、期待せずに読むと、案外「なかなかいいな」という考え方や「これならできそうかも」という勇気を得ることがあるかもしれない。充実感を得られなかった日や憂鬱(ゆううつ)なことがあったとき、隣の家に住む女の子の日記を読む感覚で、気楽に読んでいただけたらうれしいです。

(構成・文/酒井美絵子)