【1】雅子さまと成年皇族となってから初めての公務を務めた愛子さま(撮影/白滝富美子)
【1】雅子さまと成年皇族となってから初めての公務を務めた愛子さま(撮影/白滝富美子)

 今年は、お出かけがめっきり減った雅子さま。それとともに、雅子さまを追いかけて29年の神奈川県在住の白滝富美子さん(81)の追っかけ活動も減少した。

【写真】81歳皇室追っかけゴッドマザーが撮影した天皇、皇后両陛下の写真など(全8枚)

 白滝さんは指折り数える。

「今年は5回、追っかけしました。そのうち雅子さまは2回ですね」

 白滝さんが皇室を追いかけるようになったのは、1993年1月の天皇陛下と雅子さまの婚約発表から。

「友達と一緒に雅子さまのご実家の小和田邸に行ったのがきっかけです。小和田邸前は黒山のひとだかりで、何日も通ううちに、1万円で買ったズームのないコンパクトカメラで撮影するようになりました」

 雅子さまを追いかけ続けるうちに、レンズ交換式のカメラに買い替えた。

 昔からの追っかけ仲間が1人去り、2人去り、と少なくなっていく中、白滝さんだけは活動を続けてきた。その存在は海外紙でも紹介されるようになった。いつしか追っかけの中でも一目置かれるゴッドマザー的な存在となった。

「追っかけ仲間でお亡くなりになった方も何人かいます。仕事に就いて来れなくなった方も」

 さて、そんな中でも今年、白滝さんが出動した5回とはどんな瞬間だったのか、活動を振り返ろう。

■愛子さまの公務デビュー 撮れなかった3ショット

 今年元旦、雅子さまと愛子さまを撮影した。この時は天皇陛下を含めた車内での3ショットが話題になった。ところが、白滝さんの写真には天皇陛下が写っていなかった。

「撮影していて、一番奥の席に天皇陛下がいるのが見えなかったのよ」(白滝さん)

 20歳になった愛子さまは成年行事後初の公務を務めた。

■高円宮妃久子さま、三笠宮彬子さま、三笠宮瑶子さまの姿も

【2】高円宮妃久子さま(撮影/白滝富美子)
【2】高円宮妃久子さま(撮影/白滝富美子)
【3】三笠宮瑶子さま(左)、三笠宮彬子さま(撮影/白滝富美子)
【3】三笠宮瑶子さま(左)、三笠宮彬子さま(撮影/白滝富美子)

 今年の元旦、上皇、上皇后両陛下が住む仙洞仮御所から出る、高円宮妃久子さま、三笠宮彬子さま、三笠宮瑶子さまを撮った。

「ちょうど高輪1丁目の信号を出るところで、3人が信号待ちになったから撮れたんですよ」(白滝さん)

 高円宮妃久子さまは2月に高島屋日本橋店、3月に「東京ドームシティ プリズムホール」でのイベントに参加。三笠宮信子さまは都内でのフラワーイベントに出ていた。

「天皇陛下ご夫妻の外出公務が減った分、ほかの女性皇族ががんばっていますね。積極的に外出公務をこなしています」(白滝さん)

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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