国立病院機構の看板
国立病院機構の看板

 また、コロナの補助金はイギリス、カナダ、オーストラリアなどの海外では有効に使われているという。コロナ医療にかかるコストが正確に把握されて追加財源が過不足なく付与されるためだ。

「海外ではコロナ対策として受け取った補助金を利益計上した公立医療機関なんてありえないでしょう。補助金がコロナ対策にしっかりと使われる体制を整えるべきです。次に大災害が起きたとき、再び対応できなくなる恐れがあります」(松山氏)

 非常時にどこが中心的な役割を果たすのか。改めてJCHOやNHOの役割が問われている。

(AERAdot.編集部 吉崎洋夫)

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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