愛子さまと雅子さまの和やかな笑顔(撮影・村上園子)
愛子さまと雅子さまの和やかな笑顔(撮影・村上園子)

 愛子さまの公務デビューをひと目見ようと、神奈川県に住む皇室追っかけカメラマンの村上園子さんは、2022年の元旦午前10時半頃、電車で自宅を出発した。1時間かけて、皇居の乾門に到着した。それから、寒空の中、5時間粘った。

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 待っている時の様子を村上さんはこう話す。

「沿道の人はいつもより多かったですね。どんどんと人が増えていき、道路の片側が人で溢れ、皇宮警察の係の人が『反対側にも移動してください』とアナウンスするまでに。それで反対側にも急きょ、ブースを作り、最終的に沿道の両側で大勢の人が待っていました」

 1月1日午前、皇居では「新年祝賀の儀」が行なわれた。正午からは海外の大使が皇居を訪問し、両陛下ら皇族方が祝賀を受けた。天皇、皇后両陛下の長女で、先月に20歳の誕生日を迎え、成年皇族となった敬宮愛子(としのみや・あいこ)さまも、晴れて公務デビューした。

「祝賀の儀は、皇居の中で行なわれたので、外の門の前で待っていた私たちには、公務の内容まではわからなかったんですが、出てくるのが待ち遠しかった」

 沿道に集まったのは、いつもの皇室ファンだけではなかった。

「初詣に帰りだという人とか、皇居の周りを走っているランナーらも、何だろうと集まっていました。偶然、居合わせた人の数も膨れ上がった。初公務を終えた後の愛子さまをひと目見たい、というのがあったのではないですかね」

 長い間待っていると、皇宮警察からこんなアナウンスがあった。

「『もうすぐ来られます、車には3人が乗っていらっしゃいます』と教えてくれたんです。一気に緊張感が高まりました」

 午後3時頃、両陛下と愛子さまを乗せた車両が皇居の乾門から出てきた。近づいてきた車が、目の前を通過して行く。村上さんは夢中でシャッターを切った。

「肉眼でも後部座席に雅子さま、愛子さま、天皇陛下の3人が座ってらっしゃるのがわかりました。愛子さまは座席の真ん中に座っているせいか、身長は雅子さまと同じくらいなのに、座高が高く見え、ちょっと前に乗り出し気味の感じで、手を振っていました。愛子さまが隣にいるせいか、雅子さまの表情がいつにも増して楽しそうでした」

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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