大阪市北区曽根崎新地で24人が死亡したビル火災(撮影・今西憲之)
大阪市北区曽根崎新地で24人が死亡したビル火災(撮影・今西憲之)

 大阪府警は18日朝、男の西淀川区の自宅を家宅捜索した。

「男は今も意識はなく、予断を許さない容態です。目撃証言から、男は事前に火がつきやすい油のようなものを準備し、燃えやすい紙袋に入れるなど、犯行は計画的だったと思われる」(前出の捜査関係者)

 火災現場は曽根崎新地の8階建ての雑居ビル「堂島北ビル」の4階にある心療内科クリニック。5人前後の病院スタッフ、患者ら男女28人が救急搬送され、うち24人の死亡が確認された。男を含む3人が今も心肺停止状態で、1人は軽いけが。死亡したのは、男性が14人、女性が10人で身元の確認を急いでいるという。火元となったクリニックに通院していた、50代の女性は現場を訪れ、こう語った。

「クリニックの先生やスタッフの方は優しいひとばかり。無事であってほしいと願うばかりです」

 惨事から一夜明けたビル火災現場には、関係者らが次々と献花に訪れている。

(AERAdot.編集部 今西憲之)

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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