サッカー日本代表(Getty Images)
サッカー日本代表(Getty Images)

 16日に開催されたカタールW杯アジア最終予選の日本代表対オマーン代表の試合中継で、日本代表を紹介している時に韓国の太極旗(韓国国旗)が表示されるハプニングが起きた。

【写真】東京五輪の選手村で韓国選手団が掲げた垂れ幕

 日韓の複数のメディア報道によると、この試合を中継した韓国の放送局・tvNが日本代表を紹介する際、韓国の国旗を約25秒間表示させてしまったという。同局は公式発表で、「日本とオマーンの試合の中継画面でグラフィックのミスがあった」と認めた上で、「ご不快な思いをさせてしまったことを深くお詫び申し上げます。今後は一層注意して制作します」と謝罪した。試合は日本が1-0で勝利し、中国と引き分けたオーストラリアを抜いてB組2位に浮上した。

 テレビ制作会社のスタッフは今回の一件について、首をかしげる。

「国旗は映像の中でもデリケートなので、間違いがないように細心の注意を払います。それがよりによって日本を紹介する時に、韓国の国旗を表示するなど信じられない。もっと気になったのは表示した秒数です。このようなミスはすぐに気づくのものです。それなのに、今回は25秒間も表示している。制作する立場で言えば、相当長い時間です。信じられないミスだし、その後の対応も理解に苦しみます」

 韓国のテレビ放送局による国際大会の報道を巡るトラブルは、今回だけではない。7月23日に開催された東京五輪の開会式では、韓国の地上波放送局・MBCが生中継で各国の選手団が入場する時の紹介で、ウクライナ選手団が入場した際、チェルノブイリ原子力発電所の爆発事故写真を使用。ハイチ選手団の時は暴動写真を掲げ、「大統領暗殺で政情は不安定」というテロップを流した。マーシャル諸島選手団のテロップには「米国の元核実験場」と表示された。MBCは「いくつかの国の説明で不適切な画像やテロップが使われました」と開会式の後に謝罪したが、「神経を疑う。デリカシーのかけらもない」、「韓国の恥。こんな放送をして世界中の怒りを買うことが事前に理解できないのか」など批判の声が殺到する事態になった。

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