アイナ・ジ・エンド(撮影/写真部・高橋奈緒)

デジタルEP『DEAD HAPPY』 https://aina.lnk.to/DEADHAPPY_TW
アイナ・ジ・エンド(撮影/写真部・高橋奈緒) デジタルEP『DEAD HAPPY』 https://aina.lnk.to/DEADHAPPY_TW

BiSHはもともと、超インディーズな感じのグループとして始まりました。本当に、80人のワンマンライブでもびっくりするような状況だったんですけど、そのBiSHが「オーケストラ」を出した時に、聴いてくれる層が少しだけ広がったんです。アイドルファン以外にも聞いてもらえた感じがあって。オーケストラはBiSHを広げてくれた曲だから、そういう意味でも大切ですし、思い入れがありますね

――ソロデビューを本格化させてから8カ月ほどが経ちました。この間に心境の変化はありましたか。

以前より繊細になってきちゃったというか。私は元々、精神がド安定なタイプではないんですけど、曲を作るにあたって、繊細にならなければできないような時が何回かあって。そういう時は何かにつけて(精神的に)食らっちゃうこともありますね。

今はコロナとかで、みんな弱っている時期。弱っている人に対して強い自分で立つのではなく、私も同じように弱っているから、「まあまあ生きていこうや」と、少し腑抜けた感じで接していきたい。ライブでも「ドヤ!」ではなく意気込まない。

――ソロでの活動とグループでの活動で、心境に違いはありますか。

あります。BiSHだと6人いるので、何かあったら6人で解決できる。やっぱり一人になると、その責任が全部自分にきますし、苦手だと思っていることも一人でやらないといけない。そこが大きく違いましたし、だからこそ、BiSHのありがたみが分かっていく感覚があります。

――アイナさんはBiSHのダンスの振り付けをすべて担当し、ソロでは多くの楽曲の作詞作曲をこなすなど、表現の方法が多岐にわたります。創作の源泉になっているものはありますか。

歌も、振り付けも作詞も作曲も全部、幼い頃からやっていたダンスが基盤になっている気がします。ダンスをやっていた時に出会った方々が本当に素晴らしくて、恵まれていた。高校生の時にはダンスの師匠のような先生がいたんですが、その先生のニュアンスや発想、着眼点とかがこびりついていて、今も創作のベースになっています。

――“師匠”の、どんな点に感化されたのでしょうか。

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創作に影響を与えてくれたアーティストは?