「レギュラー」の松本康太さん(左)と西川晃啓さん(撮影/中西正男)
「レギュラー」の松本康太さん(左)と西川晃啓さん(撮影/中西正男)

 2004年に“あるある探検隊”でブレークしたお笑いコンビ「レギュラー」の松本康太さん(42)と西川晃啓(42)さん。14年に介護職員初任者研修、17年にレクリエーション介護士2級を取得し、介護とお笑いの融合へのチャレンジを続けています。今年に入りレクリエーション介護士1級も取得。22日に行われた吉本興業の新事業「よしもとお笑い介護レク~オンライン~」の発表会でも司会を務めるなどオンリーワンの道を進みますが、その中でたどり着いた境地とは。

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松本:新型コロナ禍の前は仕事の割合的に「お笑い50・介護50」くらいだったと思います。

 自分たちの中で一番バランスが取れているというか、劇場出番もいただき、たまにテレビのお仕事もさせてもらう。その中で介護の講演や施設にもうかがっていました。いろいろと資格も取得し、さらに理解を深めていけたらと思っているところでのコロナ禍だったんです。

西川:コロナ禍で施設にうかがえなくなったのに加え、お笑いの仕事も劇場や営業がなくなったので、去年5月あたりは全ての仕事がいったんゼロになりました。

松本:そこから介護もお笑いもリモートという形が確立されていき、少しずつそちらの仕事が増えてはきたんですけど、今も仕事量的には「お笑い20・介護30」くらい。全体の仕事量としてはコロナ禍前の半分くらいにはなっていると思います。

 リモートでのお仕事も本当にありがたいんですけど、介護分野でのお仕事はその場の空気がすごく大事でもありまして。近い距離で目を合わせて、手を握ってみたいなところが大切なものだと感じてきました。それがリモートではなくなってしまうので、そこはある種のやりづらさを感じる部分ではありますね。

西川:リモートだと反応がないので、やたらと二人の間での愛想笑いが増えるという“あるある”もあるんですけど(笑)。

 2014年に最初の資格を取得して少しずつ介護のお仕事もさせてもらうようになっていったんですけど、空気の大切さを痛感してきました。

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中西正男

中西正男

芸能記者。1974年、大阪府生まれ。立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当として、故桂米朝さんのインタビューなどお笑いを中心に取材にあたる。取材を通じて若手からベテランまで広く芸人との付き合いがある。2012年に同社を退社し、井上公造氏の事務所「KOZOクリエイターズ」に所属。「上沼・高田のクギズケ!」「す・またん!」(読売テレビ)、「キャッチ!」(中京テレビ)、「旬感LIVE とれたてっ!」(関西テレビ)、「松井愛のすこ~し愛して♡」(MBSラジオ)、「ウラのウラまで浦川です」(ABCラジオ)などに出演中。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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