婚約内定の会見での眞子さまと小室圭さん(c)朝日新聞社
婚約内定の会見での眞子さまと小室圭さん(c)朝日新聞社

 秋篠宮家の長女眞子さま(29)が、婚約が内定している小室圭さん(29)と年内に結婚する方向で調整していることが報じられた。小室さんの母親の金銭トラブルは解決していない状態で、驚きの声が広がっている。社会学者で作家の鈴木涼美さんは、「皇室の女性ですら、自分で決める、ということができる」ことを眞子さまが証明したと話す。

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「近年、ファッション誌でもエッセイでも『自分で決める』というのが重要なキーワードになっています。小室さんについて、大賛成して応援したという人は関係者ではほとんどいないでしょうが、それでもご結婚が決まるということは、本当にご本人たちの意思が通ったということ。これは少し前なら誰も可能だとは思っていなかったことです。皇族とはいえ、女性は結婚したら国民になるわけですから、意思が尊重されるようになったことは真っ当だとは思います」

 小室さんの母親と元婚約者との間で生じた金銭トラブルが発覚してから、世間からは反対の声が湧きあがった。

「小室さんの人格について他人がどんな感想を持つかは自由だけど、別に国民に好かれる義務はありません。本人同士、せいぜい家族同士の結びつきである結婚において、当事者以外の感想は正直どうでもいいのです」

 さらに逆風が強くなっても、眞子さまのお気持ちは揺らがなかった。

「小室さんや眞子さまの気持ちが、純粋な恋愛感情なのか戦略的なものだったり、家族と離れる口実だったりするのかはご本人たちにしかわかりません。ただ、個人的には少なくとも眞子さまにはこの人じゃなきゃ、という強い意志と恋心を感じます。残念ながら、周囲の評価は恋愛感情にはあまり影響しません。固執していて外からの意見を聞く耳を持たなくなっている可能性はありますが、それも特別なことではないと思います。私のまわりの一般社会でも、周囲が『あんな男はやめておけ』と言っているにもかかわらず、その男に固執する女はたくさんいます」

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彼の責任ではないところもある