ピッツバーグ・パイレーツの筒香嘉智(写真/GETTYimages)
ピッツバーグ・パイレーツの筒香嘉智(写真/GETTYimages)

 ドジャース傘下3A、オクラホマシティ・ドジャースから自由契約となり、ピッツバーグ・パイレーツと契約した筒香嘉智が、8月16日(現地時間:以下同)、古巣のドジャース戦に代打で登場し、二塁打を放った。

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 長打力が期待されていたメジャー2年目の筒香は、開幕戦からスタメンで積極的に起用されるも序盤から苦戦。打撃不振が続く筒香に我慢ができなくなったタンパベイ・レイズは、5月11日、筒香をDFA(事実上の戦力外通告)とすることを決めた。

 レイズからDFAを受けた筒香は、その4日後の5月15日に、昨季のメジャー覇者ロサンゼルス・ドジャースへと移籍する。主力選手がケガで相次いで離脱してたドジャースにとって、複数のポジションが守れる筒香は非常に魅力的な選手であった。

 ドジャースに加入した筒香は、チームの期待に応えられるよう必死にアピールを続けた。しかし、6月9日に右ふくらはぎの張りを訴え10日間の負傷者リスト(IL)入りし、以降はマイナーでのリハビリ生活を送ることとなった。そして、7月7日、ついに筒香はドジャースのメジャー40人枠から外され、マイナーへの降格が決まってしまった。

 アメリカではIL入りしたメジャー選手が、調整のためにマイナーで出場できる試合数は最長20日間と決まっている。通常であれば、リハビリのためにマイナー降格した選手はこの期間を過ぎる前にメジャーに復帰するのだが、当時ドジャースでは主力選手が続々と戦列に復帰していたため筒香にはポジションがなく、このような処置が取られていた。しかし、筒香のアメリカでの挑戦が終わったわけではなかった。

 メジャーに復帰するために打撃力の復活を目指していた筒香は、マイナーで43試合に出場し、打率.257、10本塁打、32打点という成績を残していた。しかし、このような復調の兆しを見せていた最中の筒香をドジャースは放出した。自由契約となり日本球界への復帰も予想されていた中、筒香はメジャーでまた新たなチャンスを掴んだ。それが、今回のパイレーツへの移籍報道である。

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