■6位:鈴木勇斗(創価大)

 馬力が魅力の本格派サウスポー。173cmと小柄ながら強靭な下半身を生かして投げ込むストレートはコンスタントに140キロ台後半をマークする。フォームのバランスも良く、コーナーいっぱいに投げ分ける制球力も高い。春のリーグ戦では変化球の精度がアップしたところを見せ、開幕戦では被安打1、13奪三振完封と圧巻の投球を見せた。先発タイプのサウスポーとして高い評価を受けることは間違いないだろう。

■5位:風間球打(ノースアジア大明桜)

 東北を代表する大型本格派右腕。昨年夏の秋田県代替大会では150キロをマークし、その後に行われた東北代替大会でも仙台育英を相手に6回を被安打1、7奪三振と好投を見せた。長いリーチを生かした豪快な腕の振りが最大の魅力。この春は更に力強さがアップし、コンスタントに150キロ台を越えてきているという。この後の公式戦での投球次第では、高校生の目玉となることも十分に考えられるだろう。

■4位:達孝太(天理)

 選抜で最も評価を上げた投手。193cmという上背でまだバランスは不安定なところがあるものの、昨年秋と比べて腕の振りもボールも見違えるように力強くなった。これだけの長身でありながら持て余したようなところがなく、体の使い方が上手いというのは何よりの長所だ。まだまだここから伸びそうな雰囲気は十分で、スケールについては今年の候補の中でもナンバーワンと言えるだろう。

■3位:広畑敦也(三菱自動車倉敷オーシャンズ)

 即戦力という意味ではナンバーワンの本格派右腕。3月に行われた東京スポニチ大会ではリリーフとして大車輪の活躍を見せてチームを優勝に導き、昨年の都市対抗での投球がフロックではないことを証明した。コンスタントに150キロ前後をマークするストレートは数字に見合う威力があり、カットボール、スプリットなど変化球の質も高い。すぐに使える投手が欲しい球団はぜひとも欲しい選手と言えるだろう。

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上位の2人は…