今季初先発で白星スタートを飾った則本(c)朝日新聞社
今季初先発で白星スタートを飾った則本(c)朝日新聞社

 試合後のお立ち台で会心の笑顔がなかったのは、「ある報道」が影響していたのだろうか。3月31日のロッテ戦(ZOZOマリン)で今季初先発した則本昂大が6回1/3を投げて4安打1失点の快投で、白星スタートを飾った。

【写真】不倫で批判が殺到したのはこの人

「久々に打者を圧倒する則本を見ましたね。直球がうなりを上げて変化球もきっちり低く決まっていた。あんな球を投げられたらなかなか打てませんよ」(スポーツ紙ロッテ担当記者)。

 まさに圧巻だった。直球は最速155キロを計測するなど常時150キロ台前半を計測し、スライダー、フォーク、チェンジアップの制球も抜群。7回に制球がばらつき、2つの四球でピンチを作った後、菅野剛士に適時二塁打を浴びて降板したが、6回まではほぼ完ぺきの内容だった。

「あの報道が出たんで、精神的な部分を心配していました。近年活躍できていないこともプライベートの問題と結びつけられてしまう。ファンの反応も気になるところでしょう。今日の則本はいつも以上にマウンドで集中しているように感じました」と語るのはスポーツ紙の楽天担当記者だ。

 新人の13年に15勝を挙げて新人王を獲得するなど6年連続2ケタ勝利、最多奪三振のタイトルを5度獲得するなど球界を代表する右腕として活躍していたが、近年は精彩を欠いていた。19、20年は右ひじの手術の影響や投球フォームに試行錯誤し、2年連続5勝止まり。エース復権を目指す今季だったが開幕して間もなく、29日発売の「週刊ポスト」で則本の離婚騒動が報じられた。

 則本は高校時代の1学年下の野球部マネージャーだった女性と13年オフに結婚。2人の子供が誕生し、「家族愛」をメディアで公言していた。だが、記事によると昨年に女性と離婚し、別の女性とその間に生まれた子供と一緒になる道を選んだという。

 記事が出た際は、則本に対する批判のコメントがネット上で殺到。「男気あふれる性格が大好きだったのにショックです。もう応援するのをやめます」、「報道が事実なら酷すぎる。離婚した奥さん、子供がかわいそうすぎる。もう素直には応援できない」など楽天ファンから怒りや悲しみの意見が相次いだ。

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