【膀胱がん手術】サンド伊達は血尿でがん判明 膀胱を温存か全摘か? 専門医が解説 (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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【膀胱がん手術】サンド伊達は血尿でがん判明 膀胱を温存か全摘か? 専門医が解説

週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2021』より

週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2021』より

 週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2021』では、全国の病院に対して独自に調査をおこない、病院から得た回答結果をもとに、手術数の多い病院をランキングにして掲載している。また、実際の患者を想定し、その患者がたどる治療選択について、専門の医師に取材してどのような基準で判断をしていくのか解説記事を掲載している。ここでは、「膀胱がん手術」の解説を紹介する。

【図解】膀胱がんの治療選択の流れはこちら

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 膀胱はおへその下あたり、骨盤内にある臓器だ。腎臓でつくられた尿が尿管を経由して運ばれ、一時的にためる・排泄する機能をもつ。

 膀胱の内側を覆っている尿路上皮ががん化することによって引き起こされるのが膀胱がんだ。膀胱がんのうち、尿路上皮がんは9割以上を占める。男性に多く、喫煙が最大の危険因子として知られている。最も多い症状が血尿で、頻尿や排尿痛が起こることがある。

 膀胱がんは粘膜の下にある筋層まで進行している「筋層浸潤性がん」と筋層まで進行していない「筋層非浸潤性がん」に分けられ、治療法が異なる。

 筋層非浸潤性がんは、「TUR-BT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)と膀胱内注入療法を組み合わせる治療が標準となる。

 一方、筋層浸潤性がんは「膀胱全摘手術」に加えて、新しい尿路をつくる「尿路変向術」を実施するのが標準的な治療だ。

 尿路変向術にはいくつかの方法があるが、回腸の一部を切り取り尿管と皮膚をつなげて尿路をつくる「回腸導管造設術」がおこなわれることが多い。回腸で新しい膀胱をつくる「自排尿型新膀胱造設術」という方法もある。

 膀胱がんは、切除後も膀胱内に再発しやすいのが特徴だ。再発の場合も筋層まで進行していなければ、TUR-BTを実施する。再発を繰り返す場合は全摘を検討する。

 膀胱がんは、進行するにしたがって、尿路上皮の下の粘膜下層、筋層へとがんが食い込んでいく。膀胱がんの治療において決め手となるのが、がんが筋層まで進行しているかどうかということだ。


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