フワちゃん(C)朝日新聞社
フワちゃん(C)朝日新聞社

 昨年、大ブレイクを果たしたお笑い芸人でYouTuberのフワちゃん(27)。次々と若手が台頭してくるお笑い界において、翌年には失速し、いつの間にかテレビで見なくなったという芸人も少なくないが、フワちゃんの場合は今もバラエティ番組に出ずっぱりの状態だ。

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 どんな大物芸能人にもタメ口で絡んでいく自由奔放なスタイルと、ハイテンションなキャラクターで注目を集めたフワちゃん。そんな芸風ゆえ、苦手だから見たくないという人も少なくない。今年に入ってもメディア露出がどんどん増えていることから、SNS上では「正直、飽きた」という声も見受けられる。だが、最近のフワちゃんは意外な名言が話題になることも多く、新たな一面が発掘されてさらに人気が出ているという側面もあるという。

「確かに芸風的に、『うるさいだけで見ていて疲れる』と拒絶してしまう人はいるかと思いますが、実は視聴者に刺さるいいことも言っているんです。例えば昨年、高額転売問題が取り上げられた際、情報番組でフワちゃんは『超ナシ派』と高額転売を批判し、『“自分さえよければすべていい”の最たるもの』『クリエイティブじゃない』と主張。転売はクリエイティブじゃないという意見はなるほどと思わせますよね。また、先日バラエティ番組で、自身が選ぶ『芸能界イイ男ランキング』を発表していたフワちゃん。3位が長嶋一茂で結構意外な人選ですが、理由として『一茂がアホ過ぎて、みんな気付いてないと思うけど、普通に顔かっこいい』と説明していました」(テレビ情報誌の編集者)

 目の付け所が独特なフワちゃん。加えて、聞かれたことに対する返しが秀逸な時もある。「ダウンタウンなう」(フジテレビ系、2020年8月28日放送)にゲスト出演した際、番組レギュラーの坂上忍から「フワちゃんて、恋とかするの?」という質問が。これにフワちゃんは、「あんた、この関係性で教えてあげるわけないじゃん」「青山テルマくらい仲良くなってから聞いてきて」と返答。この切り返しにSNS上では、「全国のセクハラ親父に言ってやりたい」「フワちゃん素敵」と称賛の声が集まっていた。

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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大物に委縮しないためにフワちゃんがやっていることとは?