19年1月、人気YouTuber・ラファエルのチャンネルは「ガイドラインに違反していた」としてBANされた。対象となった動画は不確かだが、当時投稿していた「クマと戦ってみた」「ランボルギーニでひかれてみた」といった過激な動画が原因になったとみられる。これを受け、ラファエルは別のチャンネルで謝罪動画を投稿し、「過激な動画の投稿は一切やめる」と宣言。その後は新チャンネルで着々と登録者を増やし、復活を果たしている。

 ラファエルの場合は、現在もYouTuberとして活躍しているので、いわば「復活可能型」のBANといえるだろう。一方で、「永久追放型」のBANもある。「迷惑系YouTuber」として知られていた、へずまりゅうの事例が、これにあたる。

 へずまは一般人に無理やりコラボを迫る突撃動画や、スーパーで会計前の刺し身を食べるといった数々の迷惑行為の様子をYouTubeに投稿。昨年5月にBANされて以降、新たに開設したチャンネルについても軒並みBANの処分を受けた。へずまは運営側を煙に巻くため、アカウント名を「ヘズマ リュウ」と変えるなど、いたちごっこを繰り返し、本人の証言によれば、翌月までに計9回のBANを受けたという。ラファエルの時とは違い、YouTube側がへずまの復活を認めることはなかった。

 へずまの他に、事実上の「永久追放型」のBANを受けたのは、“逆張り系YouTuber”として知られる「遠藤チャンネル」の遠藤大平だ。

「~は悪くないっすね」という言い回しで世論とは真逆の主張をすることで注目を集めていた遠藤は、2019年8月に「京都アニメーションを燃やした男は悪くない!」などと放火犯を擁護する動画をアップするなどし、炎上を繰り返していた。炎上後に同チャンネルがBANされて以降も、遠藤は「ニュースステーション」という名前でチャンネルを開設するなどしてきたが、開設するたびにBANされた。

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ワタナベのBANは「永久追放型」なのか