時間が戻ればいいのに(写真:bee / PIXTA)
時間が戻ればいいのに(写真:bee / PIXTA)
西野一輝(にしの・かずき)/経営・組織戦略コンサルタント。大学卒業後、大手出版社に入社。ビジネス関連の編集・企画に関わる。現在は独立して事務所を設立。経営者、専門家など2000名以上に取材を行ってきた経験を生かして、人材育成や組織開発の支援を行っている
西野一輝(にしの・かずき)/経営・組織戦略コンサルタント。大学卒業後、大手出版社に入社。ビジネス関連の編集・企画に関わる。現在は独立して事務所を設立。経営者、専門家など2000名以上に取材を行ってきた経験を生かして、人材育成や組織開発の支援を行っている

「面倒くさい」「もういいや」……やる気を下げるマインドは誰の心の中にも存在しています。いったいどうすれば、大きくやる気が下がったとき、再び情熱を取り戻すことができるのでしょうか? 『モチベーション下げマンとの戦い方』の著者である経営・組織戦略コンサルタントの西野一輝氏が仕事始めのユウウツの対策を紹介します。

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 マイナビニュースの調査によると「長期休暇後に会社に行きたくないと思ったことがあるか」との質問に対して、90%の人が「ある」と回答。さらに休み明けに出社できずに休んだ人も相当数いるようです。それだけ長く休んだあとの仕事始めは気持ちが落ち込むということなのでしょう。

 それでも、なんとか元気に出社したもの。だとすれば、どうすればいいのでしょうか?

 子どもも長期休み明けには「学校に行きたくない」と言うことがありますね。実は、このときのモチベーション対策として語られていることが(意外と)参考になるので、ご紹介しましょう。

 まずは他人の目を気にしない。周囲から自分がどのように思われているのか気になり、悪いことを想像してしまうと気持ちが滅入ります。自分が思っているほど、周囲は自分に注目してないと考えることで気持ちは楽になるかもしれません。

 続いて、しんどいと思うことを書き出してみる。これは筆記開示という心理療法です。「どうしよう」と頭の中で考えているとストレスになり、不安が膨大に膨らむだけ。書き出すことで不安解消になります。

 学校のシーンでは、しんどいと感じる感情をどんどん書いていき、それを何日か続けたあとにどうすればいいか考えてみると、たとえ対策が見えなくてもはけ口になり元気に学校にいけるようになった子がたくさんいるとのこと。

 この手法は私たちでも使えそうです。「無茶な仕事が振られる」「先輩からキツイ言葉をかけられる」と書き出すと気分がすっきりしてきたり、自分なりの対策が浮かんだりして、しんどさが減る気がします。

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西野一輝

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西野一輝(にしの・かずき)/経営・組織戦略コンサルタント。大学卒業後、大手出版社に入社。ビジネス関連の編集・企画に関わる。現在は独立して事務所を設立。経営者、専門家など2000名以上に取材を行ってきた経験を生かして、人材育成や組織開発の支援を行っている。

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