――「批判」といえば、先日、パンケーキの動画が炎上騒動にまで発展しました。

事前に打ち合わせをして、店に許可を得て、収録後に残さず食べて、これで何が悪いのか理解できません。「加藤紗里」というキャラがあって、バラエティー動画として収録しているんです。批判の声にあった、「子どもに悪影響」だと思うのなら、クリックせずにみせなければいい。

――とはいえ、炎上騒動や現在のキャラが今回のプロジェクトのような試みの「足枷」になるとは思いませんか?

逆にプラスだと考えています。もちろんパンケーキの動画はひとつのバラエティー動画として企画したものですが、ある程度「炎上するだろう」とわかったうえで配信しています。動画や私のキャラが理由で炎上して、メディアなどで報じられることで、今回のプロジェクトの存在が少しは世の中に知られることになる。そうした狙いもあるんです。「炎上商法」と批判されても、今回のプロジェクトの認知度が少しでも上がるのならそれでいいと考えています。

――そうした「狙い」があることはわかりました。では、「母親としてふさわしい行動ではない」「子どもががわいそう」といった批判については、どのように考えていますか。

確かに今のようなやり方やキャラを長く続けていくことは、これから成長する娘にとってよいことではありません。だから近いうちに引退しますよ。裏方というかプロデュース側に回りたいと思います。

――「引退」ですか!?

まあ引退というか、加藤紗里っぽく、いまのキャラからは卒業しますよ。

――「加藤紗里っぽく」というのは?

12月に「第二の加藤紗里オーディション」を開きます。そこでいい人が見つかれば、徐々に今のようなやり方からは遠ざかろうと考えています。だから、“おバカな加藤紗里”を思いきり批判できるのもあと少しかもしれませんよ。

――「第二の加藤紗里」ですか…正直、簡単には見つからなさそうですね。

でしょうね。課題もけっこう厳しいものになると思います。「●週間で●千万円集めてきて」とかを考えています。もちろん法律に違反しないことも条件のひとつです。

次のページ