「シングルマザーを助けたい」と話した加藤紗里(撮影/写真部・高野楓菜)
「シングルマザーを助けたい」と話した加藤紗里(撮影/写真部・高野楓菜)

面接中に涙を流した加藤紗里(撮影/写真部・高野楓菜)
面接中に涙を流した加藤紗里(撮影/写真部・高野楓菜)

 11月23日、自身のインスタグラムにパンケーキを叩き潰す動画を投稿して、ネットで大炎上を巻き起こしたタレントの加藤紗里(30)。シングルマザーとして子育てと仕事の両立に日々奮闘するなか、10月にシングルマザーのためのシェアハウスをつくるプロジェクトについて発表した。11月27日、そのプロジェクトに応募したシングルマザーの面談が行われると聞き、その様子を取材した。そこで聞かされた加藤の“覚悟”とは?

【写真】面接中に涙を流した加藤紗里

*  *  *

――プロジェクトには、どのくらいの応募があったのですか?

応募者は200人くらいでした。そのなかから書類選考を通して15人くらいに絞りました。今日を含めて数日間で、実際にシェアハウスで生活するシングルマザー4人を選ぶ予定です。リモートではありますが、直接お話をして“ガチ”で面接しています。

――どんな人が応募してきたんですか?

今回のプロジェクトの趣旨の通り、本当に生活に困っている方も応募してくれましたが、なかには「紗里さん好きです」とかミーハーな気持ちで応募された方もいらっしゃいました。今回のプロジェクトは、そういう安易な気持ちで応募した人ではなく「生活困窮者」を対象としています。元夫や両親や親族など周囲の協力を得られず、本当に助けが必要なシングルマザーを集めたいと思っています。

――面談中、過酷な環境にあるシングルマザーの話を聞いて涙を流すシーンもありました。

夫から暴力を受けて、周囲の協力も得られず、「子どもを愛せるのは私だけ」という言葉を聞いた時には、さすがに涙が流れました。私も同じシングルマザーですが、彼女と比べたらずいぶん恵まれた環境にいます。それでもやっぱり育児は大変です。彼女が生きている日々の過酷さ、孤独さを考えると自然に涙が出ました。

――以前、このプロジェクトのお話を聞いた時、「文化をつくりたい」と話していました。

孤独で辛い日々を過ごすシングルマザーが減らないのが現実なら、お互いに助け合うシステムをつくって、それが当たり前だという文化になればいい。今回のプロジェクトは「小さな一歩」ですが、走りださなければ何事も達成できまぜん。批判はいろいろとありそうですが、負けずにやり切りたいと思います。

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