プロボクシングの元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(43)が、2021年2月28日に東京ドームで開催予定の新設格闘技イベント「MEGA2021」に出場し、日本人選手と対戦することになった。同イベントを主催するMEGA製作委員会が、11月16日に記者会見を開いて発表した。メイウェザーだけでなく、各格闘技団体の王者クラスにオファーをする予定だという。

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「メイウェザーが再び日本人と対戦する」

 この一報を受け、さっそくネット上では対戦相手の日本人探しが始まっている。

 メイウェザーは、18年大みそかに行われた「RIZIN.14」でキックボクシングの那須川天心(22)とエキシビションマッチで対戦。3度のダウンを奪い、1R 2分19秒TKOの圧勝劇を演じた。その那須川天心との再戦となれば格闘技ファン涎垂の一戦になることは間違いない。だが格闘技業界関係者は、「那須川選手はない」と断言する。

「再戦となれば、勝ち目がないと天心選手にとってメリットはない。前回と同じようなボクシングルールでは勝ち目がないことは彼もわかっているでしょう。また天心選手には同日に他団体の試合に出場するという話も出ている。可能性は限りなくゼロに近い」

 となれば、他にどの選手に可能性があるのだろうか。ネット上では、元RIZINバンタム級王者の堀口恭司(30)の名前も挙がる。

「彼も可能性は低い。すでに今年の大みそかに開催される『Yogibo presents RIZIN.26』のメインイベントで、RIZINバンタム級現王者の朝倉海選手との対戦が発表されています。海選手は19年8月に対戦し、キャリア初のKO負けを喫した相手。楽な相手ではありません。そんな相手と試合をした2か月後にメイウェザーと戦うとは考えにくい」(前出の業界関係者)

 同様の理由で朝倉海がメイウェザーと対戦する可能性も低いという。

 MEGA製作委員会の代表取締役で職務執行責任者の徳弘浩平氏は、会見で「相手は日本人選手。一番盛り上がる試合にしたい」と語った。メイウェザー戦だけでなく、他のカードでも格闘技団体の王者クラスが参戦するとなれば、「一番盛り上がる」ためには、実績、実力ともに相応の選手でなければならないはずだ。

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