毒父に300万円せびられて結婚できない 45歳男性が「ダメ親」から離れられないワケ (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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毒父に300万円せびられて結婚できない 45歳男性が「ダメ親」から離れられないワケ

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吉田みくdot.
毒親に金を無心される子どもは少なくない。写真はイメージ(写真/PIXTA)

毒親に金を無心される子どもは少なくない。写真はイメージ(写真/PIXTA)

山下さんが父親にお金を振り込む際に送ったLINEのメッセージ(本人提供)

山下さんが父親にお金を振り込む際に送ったLINEのメッセージ(本人提供)

 実家から逃げ出すように上京し、焦って就いた警備会社の仕事は激務だった。拘束時間も長く、身体的につらかったが“実家に戻らなくていい”と思うと頑張ることができた。

 結局、不倫の件は父母で和解したようで、離婚に発展することはなかった。だが、山下さんの家庭観には大きな影響を与えたようだ。

「家族との思い出があまりないからか、家族を持つことの良さが分からなくて。それに一人でいるほうが楽だし、心地がいいと思うことが多いんです」

 休日は、趣味のゲームや読書を楽しむという山下さん。あまりお金のかからない趣味ということもあり、気づけば40歳で500万円もたまっていた。

「月収20万前後の仕事を転々としてきた僕が、まさかこんな大金をためられると思いませんでした」

 この貯金額で自信を持てるようになったこともあり、異性関係でも変化が訪れた。

「お恥ずかしながら、40歳まで女性との交際経験がありませんでした。そんな私に年下の恋人ができたんです」

 出会いはオンラインゲームのオフ会。攻略ブログを運営していたブロガーに誘われて、珍しくオフ会へ足を運んでみたのだという。

 人づきあいに慣れていなかったこともあり、オフ会への参加は不安だったが、共通の趣味を持つ仲間たちとの会合だったこともあり、その日は緊張せずに楽しめた。

 そこで知り合った8歳下の女性と意気投合。オフ会後はオンラインゲーム内で交流し、距離を縮めていった。出会って1年で交際、そして現在も恋人関係は続いている。

 そして、そろそろ結婚を前提とした同棲をスタートしようという話を彼女としていたとき、実家の父親から連絡が入ったという。

「『高く売れる土地があるが、今は手元に金がない。まとまった金を貸してほしい』という相談でした。実は父から金を貸してくれと言われるのは、これで3回目なんです」

 話は7年前の正月にさかのぼる。実家を出た後も山下さんは年末年始だけは帰省していた。家族同士の会話で、なぜか山下さんの貯蓄の話になったのだが、酒を飲んでいたこともあり、ポロっと当時の貯金額を話してしまったという。


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