――「内村文化祭」では毎年ゲストが登場します。今年はウド鈴木さんが出演しますが、ネタでの共演は10年ぶりだそうですね?

 今回、無観客でやるって決まった瞬間、正直すごく怖くなったんですよ。もうブルブル震えていました(笑)。

 だから、今回のゲストは誘いやすい相手がいいなと。つまり、やりやすい相手。そうなってくると、ウド鈴木が真っ先に浮かびました。ネタでの共演も「イロモネア」以来で、すごく久しぶりだったし、ちょうどいいなと。

 ウドくんは、私にとって保険みたいなものです。ウドくんはゲストなのに前説もやってもらうつもりですから(笑)。もうゲスト扱いじゃない(笑)。彼には非常に期待しています。

――内村さんは今年で芸歴35年目です。もう、芸人としてこれだけの地位を確立しているのに、なぜまだネタを作り続けるのでしょうか?

 私はトークの技術がそれほど高いわけではありませんから、司会だけをやっていては、いつか終わってしまうなっていう恐怖心があるからですね。

 たぶん、私が「アメトーーク」や「松本人志のすべらない話」に出ても、みんなよりも面白く喋れません。そういうのが自分で分かっているんですよね。じゃないと、コントライブをわざわざやってないと思いますよ(笑)。

――驚きました。内村さんにも恐怖心があるんですね?

 この世界、いつ売れなくなるか分かりませんから。

 しょっちゅう一緒に飲みに行く、さまぁ~ずだって、ずっとライブをやっています。やっぱり自分たちの根本というか、基本を分かっているんでしょうね。あの2人はトークだけでも十分面白いのに。でもやっぱりライブにこだわっているし、人それぞれですよね。

 トーク番組とかに出ずに、コントに特化する人たちも最近は増えてきています。東京03なんかもそうですよね。サンドウィッチマンだって、ずっとライブを続けている。みんな自分の持ち味が分かっているし、そこをちゃんと活かしている。

 私も、やっぱりネタをやる人なんですよ。ネタの中で、何かの役に入ってナンボだなって思ってやっています。

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