ヘヴィ・ロックの雄「DIR EN GREY」のギタリストが激白 「ライブがやれないならバンドの存在価値はない」 (2/5) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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ヘヴィ・ロックの雄「DIR EN GREY」のギタリストが激白 「ライブがやれないならバンドの存在価値はない」

コロナでロックは死なず 

作田裕史dot.
「DIR EN GREY」のギタリスト・薫(撮影/写真部・張溢文)

「DIR EN GREY」のギタリスト・薫(撮影/写真部・張溢文)

薫は「表現の自由」についても積極的に発信を続けている(撮影/写真部・張溢文)

薫は「表現の自由」についても積極的に発信を続けている(撮影/写真部・張溢文)

薫 極端にいえば、音を出せれば曲は演奏できます。でも、うちらのライブはMCであおって、客席でモッシュやダイブで暴れるというものではない。照明、映像、音響、演出があって、そこにメンバーが立っているという「絵」があって成り立つステージです。お金を払ってライブに来てもらっている以上、自分たちが見せたいステージができないのであれば、それは「表現」とは言えないと思います。

――行政や業界団体が求めているガイドラインについては、どう思いますか。客同士の距離を前後左右1メートル以上あける、客席からは大声を出さないことなどが求められています。一時は、演者(アーティスト)がフェイスシールドをすることなども議論されました。

薫 フェイスシールドをしろとか、ボーカルがシャウトするなとか、そういう話になったら絶対に無理ですね。バンドの存在を否定されているようなものですから。メンバーがフェイスシールドをしながらライブをするとかありえないでしょう(笑)。客席から大声を出さないというのは可能かもしれないけれど、お客さんがロックバンドのライブに来る動機は日常のストレス発散とか、現実逃避とかそういう面もあるはずです。そこで一緒に歌えない、叫べないライブが、本当にロックバンドのライブと言えるのかという疑問はあります。

 ただ、ロックバンドのライブは「コロナ以前」には戻れないだろうとも思います。特にオールスタンディングのライブハウスで密集しながら盛り上がるような形は、コロナが収束しても難しいんじゃないかな。一度、コロナへの恐怖心を植え付けられたら、あの空間に入っていけない人は増えるはずです。そうなったら、ぐちゃぐちゃになって一緒に楽しむというライブ形式自体が成り立たない。それは、うちらも覚悟しておかなければならないと思います。

――もし、コロナ後にライブの在り方が変容すれば、DIR EN GREYの表現も変わりますか?


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