2006年になると現在もロングヒッターとして活躍するバッバ・ワトソン(米)が飛距離No.1となり、2009年以降はロバート・ガリガス(米)、ダスティン・ジョンソン(米)、J.B.ホームズ(米)、ロリー・マキロイ(北アイルランド)、チャンプへとその称号は受け継がれている。

 なお、ツアー全体の平均飛距離を見ると、2003年から2019年の16年間で7.4ヤードアップしているが、300ヤード以上のアベレージを残している選手を確認すると2003年は9人だったが2019年は50人にまで増えている。上述したが、今季は途中とはいえ76名が300ヤードを越えているわけで、選手個々のスキルアップもあるが、クラブとボールの進化も飛距離アップに影響していることは明らかだろう。

 また、近年の傾向として、飛ばし屋は成績もトップクラスになっている。かつては飛距離ばかりが目立ち、成績はパッとしないような選手もいたが、ワトソン、ジョンソン、マキロイなどはメジャーでも勝ち、世界ランクでも上位を張るメンバーだ。世界ランクNo.1のマキロイは2017年と2018年にドライビング・ディスタンスでもトップになり、昨季も2位。飛距離がそのままスコアに直結しているというわけだ。

 アマチュアでは不可能なビッグドライブが当たり前となっているPGAのツアープロたち。果たして彼らの飛ばしに限界はあるのだろうか。