「居場所なくなる…」コロナ禍で球場からビールの売り子が“消える日” (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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「居場所なくなる…」コロナ禍で球場からビールの売り子が“消える日”

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コロナ禍はプロ野球の球場で働くビールの売り子にも大きな影を落としている。※写真はイメージ (c)朝日新聞社

コロナ禍はプロ野球の球場で働くビールの売り子にも大きな影を落としている。※写真はイメージ (c)朝日新聞社

 球場によっては基本給も設定されている。細かくコミッション設定されていて、売り子のやる気を出させるようにしている。大きく稼ぐことも可能なので、コツをつかめば長期にわたり働く売り子が多い」(飲食関連ライター)

 仮に1樽から20杯販売すると仮定すれば、1試合300杯で15樽交換できる。詳細は明らかにされていないが、日給で2~3万円は可能だと想像される。試合前後を含めても、集合時間から5~6時間の拘束時間を考えれば、非常に効率の良いバイトだ。

 ギャラの部分では売り子はワリの良いバイト。しかし長時間、重い樽を背負い球場内を歩き続けるのは相当の重労働だ。それでも高校生から30代とおぼしき年代まで、売り子は広い世代に人気の職業となっている。

「以前は男性売り子もいる中で、何人かキレイな女性売り子がいるという感じ。『キレイ過ぎる売り子』という呼称ができてからは、職業ステータスが格段に上がった。キレイな子も多く働くようになり、結果として男性売り子が激減した。関東地方では各球場で数人しか男性ビール売り子は見かけない」(前出飲食関連ライター)

 10年過ぎ頃から『元ビール売り子』をウリにするタレントが芸能界にも出現。おのののか(東京ドーム)、STU48瀧野由美子(マツダスタジアム)などは、その代表格だ。またアイドル活動だけでは食べていけない、俗に言う『地下アイドル』も球場で多く見かけるようになった。特にアイドルの聖地・秋葉原から程近い東京ドームではその傾向が顕著だった。比較的、勤務時間に融通が効き、高収入なのも人気のようだ。

 開幕延期となり収入が得られず困っているのは、売り子本人だけではない。試合を主催する各球団担当者も頭を抱えている。

「売り子目当てでの集客、飲食売上を見込んでいた球団も多い。野球も観れるうえにビール1杯7~800円でキレイな女の子と話せる。購入する男性側からするとコスパ抜群。球団広報部が先頭に立ち、積極的に売り子をマスコミ露出させるところもあるほど。売上を競わせ順位をその都度発表するところまでくると、野球とスタンドのどちらが主役かわからないですが……。」


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