だが、球団にとって大きな収入源になっているのは間違いない。ただでさえ今年は減収確実なので、売り子問題は決して小さいことではない」(スポーツ関連フリーライター)

 ロッテは毎年『売り子ペナントレース』を開催、優勝者には海外旅行をプレゼントする太っ腹。その他の球団でもネット媒体等を活用し、売り子1人1人のプロフィール紹介をしたりしている。甲子園では月間の売上数に応じて、順位の腕章を着用するほどだ。

 売り子にとっては高収入なバイト。球団にとっては確実な収入源。客にとっては球場での楽しみが増える。誰にとっても売り子の存在はウィンウィン。しかし今回の新型コロナウイルスは、売り子存続にまで多大な影響を及ぼしている、とスポーツ関連フリーライターは語る。

「以前から売り子が邪魔で試合が見えない、といった苦情は絶えなかった。また移動時に通路でお客さんにぶつかったという問題も多発。加えて、同じ注ぎ口から何百人もビールを販売するのは、このご時世では考えられない。様々な要因から考えて、スタンドから売り子はいなくなるのではないか」

 球場の風物詩となっていた売り子がいなくなる?近いうちに球場の風景が一変するかもしれない。ともかくその前に、一刻も早く事態収束しプロ野球開幕の日を迎えて欲しいのだが……。