そうそう、社台ファームで思い出した。これまでずっと趣味がないとは言ってたけど、競馬は毎週土日になるとやってるからこれは楽しみだね。それと、以前テレビで競輪の仕事があって、選手は俺たちと一緒で本人が頑張って勝って賞金を生活の糧にするっていう競技だから共感してさ。プロレスの興行で行った田舎の町で、そこを走ってトレーニングをしている選手をよく見ていて親近感もあるから、競輪も趣味に加えようかなと思ったんだよ。ただ、競輪は365日どこでもやってるから、さすがに女房に「お金がいくらあっても足りない!」と怒られるのはわかってるから、自分でブレーキをかけたよ(笑)。

 ずっと家にいると運動不足になる人も多いと思う。俺も家では毎日ダンベルトレーニングや、なるべく人の少ない時間帯にマスクをして散歩したりといった運動はしているよ。散歩は女房と二人。はたから見ると仲のいい夫婦に見えるかもしれないが、女房は「(脳梗塞の影響で)散歩中にぶっ倒れられたらこっちが困る!」ってついて来るんだよ。運動するのは気晴らしの意味合いが大きいんだけど、後になってじわーっと効いてくるのがいいね。ドーパミンが出るから、一日を快適に過ごせる。運動した充実感や「俺は燃えている!」という感覚が大切だ。家でずっと座ったままとか、動かないでいると「運動しなかったという罪悪感」が大きくなるから、何か運動をして罪悪感を排出すればいいんだよ。腕立て伏せとかスクワットとかの古典的なトレーニングでも、NHKの「今日の体操」を見て一緒に手足を動かすのでもいいんじゃないか。

 精神的な面からアドバイスするとしたら、ずっと家にいるからって、だらしない服装で過ごすのはいけない。スーパーとかコンビニとか買い物に行く機会や散歩することもあるだろう。そういうときに、ネクタイをビシっと締めたりドレスアップして行くのも気分がいいよね。「俺はカッコつけている!」と思うと気分がいいじゃん(笑)。俺も普段から外出するときはそうするようにしているし、真新しいハンカチをポケットに忍ばせているだけでも気分が上がるもんだよ。心の贅沢だね。

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